M もっちパパの記録

中学受験と家計管理。教育費を怖がりすぎないために、わが家が決めた5つのこと

中学受験の不安は、塾代の金額そのものだけではなく「いつ、何が、どれくらい起きるかわからない」ことから大きくなります。中学受験生と私立中学生がいるわが家が、教育費・成績・親の時間をどう見える化しているかを、父親目線で整理しました。


目次

この記事は、わが家の中学受験と家計管理の記録です。金額や判断は、あくまで一家庭の例です。塾や学校、家庭の状況によって合う・合わないがあります。「こういう見方をすると、少し落ち着ける家庭もある」くらいに読んでもらえたらうれしいです。

6月のある夜、家計簿と次女のテスト結果を並べて見ていました。

7月には教育費の大きな引き落としがある。
一方で、育成テストの結果を見ると、伸びている教科もあれば、まだ苦戦している教科もある。

お金の不安と、成績の不安。
どちらも一度に来ると、親の頭の中はけっこう忙しくなります。

「このままで大丈夫かな」
「もっと教材を増やしたほうがいいのかな」
「夏期講習や追加の対策、どこまでやるべきなんだろう」

そんなふうに考え始めると、不安はどんどん大きくなります。

でも最近、少しだけ分かってきたことがあります。

わが家がやっているのは、教育費を劇的に安くすることではありません。成績を一気に上げる魔法の方法を見つけたわけでもありません。

やっているのは、「次に何が起きるかわからない」という不安を、少しずつ数字と仕組みに置き換えることです。

教育費は予定に入れる。
成績は偏差値だけで見ない。
親の時間を守るものには、必要ならお金も使う。

今日は、中学受験と家計管理が重なる中で、わが家が不安を減らすために決めていることを整理してみます。

中学受験でしんどいのは、金額より「見えない不安」だった

中学受験は、お金がかかります。

塾代、テスト代、教材費、講習費。
6年生になると、ひとつひとつの金額も重くなります。

わが家でも、6年生1学期にかかった塾代と参考書代を整理した記事を書きました。

→ 【完全公開】6年生1学期、塾代と参考書代でいくらかかったか

実際に数字を並べると、やっぱり軽くはありません。

ただ、家計簿を見ながら感じるのは、親をいちばん疲れさせるのは金額そのものだけではない、ということです。

本当にしんどいのは、「いつ、何が、どれくらい起きるかわからない」ことでした。

来月、どれくらい引き落とされるのか。
この支出は一時的な山なのか、毎月続くものなのか。
追加講座を取ったら、どこまで家計に響くのか。

ここが見えないままだと、数字を見るたびに不安になります。

逆に、金額が大きくても「これは予定していた教育費の山だ」と分かっていれば、受け止め方は変わります。

もちろん、お金が出ていく事実は変わりません。
でも、原因が分かっている支出は、親の気持ちを少し落ち着かせてくれます。

中学受験の家計管理で大事なのは、節約だけではありません。

わが家にとっては、不安の正体を見える形にすることが、まず最初の家計管理でした。

教育費は“予想外”にしない。7月の引き落としを先に見る

わが家では、7月が近づくと家計簿を見る目が少し変わります。

次女は中学受験の6年生。
長女は私立中学に通っています。

毎月の支出だけでなく、ある月にまとまって出ていく教育費があります。7月は、その山のひとつです。

以前の記事でも、7月の教育費に備えて6月に確認していることを書きました。

→ 7月の教育費に備えて、6月にやっておくこと

そこで意識しているのは、教育費を「予想外」にしないことです。

わが家で見ているのは、主にこの3つです。

見るもの不安が減る理由
引き落とし日いつお金が減るか分かる
引き落とし口座どこから出るか分かる
前後の大きな支出重なる出費を先に避けられる

とても地味です。

でも、この地味な確認が効きます。

家計全体ではお金があっても、引き落とし口座に入っていなければ慌てます。教育費以外の支出と重なると、「今月、なんでこんなに苦しいんだっけ」となります。

だから、先に見る。

いつ、どの口座から、どのくらい出ていくのか。
その前後に、税金や保険、家電、旅行などの支出が重なっていないか。

それだけで、教育費は「突然の敵」ではなくなります。

予定していた山が来た。
その山に向けて、口座を整えておく。

この感覚を持てるだけで、親の不安はかなり変わります。

成績は偏差値だけで見ない。答案の中身を見る

中学受験の不安は、お金だけではありません。

テスト結果も、親の気持ちを大きく揺らします。

偏差値が上がれば少し安心する。
下がれば、急に不安になる。

これはもう、仕方ないと思います。親なので。

でも、偏差値だけを見ていると、次に何をすればいいのかが分からなくなります。

わが家でも、5月の公開模試では偏差値にかなり揺さぶられました。

→ 【中学受験ログ #3】5月の公開模試、偏差値45.2。国語が支え、算数の後半で止まった話

そのときに見えてきたのは、「偏差値を上げるためには難問を取ること」ではなく、取れる問題を落とさないことでした。

答案を見ると、同じ点数でも中身はまったく違います。

  • 全国正答率の高い問題を落としているのか
  • 難しい問題に食らいつけているのか
  • 時間が足りずに無答が多いのか
  • 前回苦手だった単元が少し戻っているのか

ここを見ると、親の焦り方が変わります。

「全部ダメだ」ではなく、
「次はここを戻そう」になる。

6月の育成テストでも、理科では無答が課題として見えました。

→ 【中学受験ログ #4】6月育成テストの振り返り

点数だけを見れば、苦手教科として片づけてしまいそうになります。

でも答案を見ると、もう少し細かく分かります。

知識が足りなかったのか。
図を描くところで止まったのか。
条件整理に時間がかかったのか。
最後まで手が回らなかったのか。

偏差値は、親の不安を大きくします。
でも答案の中身は、次の一手を小さくしてくれます。

親メンタルの記事でも書きましたが、わが家では「数字ではなく中身を見る」ことをかなり大事にしています。

→ 偏差値が乱高下する6年生の春、親が崩れずに済んだ3つの習慣

不安なときほど、やることを増やしすぎない

苦手が見つかると、親はつい何かを増やしたくなります。

教材を増やす。
講座を増やす。
特訓を増やす。
動画を見せる。
問題集を買う。

もちろん、必要な支援はあります。

苦手を放置していいわけではありません。家庭だけで抱えきれないときは、塾の先生に相談したり、外の力を借りたりすることも大切です。

ただ、わが家で気をつけたいと思っているのは、不安なときほど、やることを増やしすぎないことです。

親が不安なときは、「足りないもの」がたくさん見えます。

理科が不安。
社会も抜けている。
算数の計算ミスも気になる。
国語の記述も心配。

全部に一気に手を出すと、子どもも親も疲れます。

だから、できるだけ小さくします。

たとえば理科なら、「理科を全部やる」ではなく、

  • 光の図を描く
  • 条件を丸で囲む
  • 計算で取れる問題だけ戻す
  • 無答になった理由を一つ見る

このくらいまで小さくする。

不安なときほど、やることを増やすのではなく、やることを小さくする。

これは、節約の話だけではありません。

親子がつぶれないための判断です。

中学受験は長いです。
一日で全部を戻そうとすると、続きません。

わが家では、テスト結果を見たあとに「何を増やすか」より先に、「何なら小さく始められるか」を考えるようにしています。

親の時間を守るものには、お金を使う

家計管理というと、どうしても「削る」話になりがちです。

もちろん、固定費の見直しや不要な支出を減らすことは大切です。

でも、子どもが中学受験をしている時期は、節約だけを正解にしないほうがいいとも感じています。

親の時間や心の余裕を守るものには、お金を使ってもいい。

これは、わが家で少しずつ強くなってきた考え方です。

たとえば、家計簿を見える化すること。
教育費の山を先に確認すること。
AIを使って、子どもの学習アプリや復習の仕組みを整えること。

→ 【まとめ】AIで子どもの学びを支える——わが家の試行錯誤と4つの実践記録

→ 【実践編】紙のテストをAI学習アプリにして家族限定公開するまでの全手順

どれも、直接的に教育費を安くするものではありません。

でも、親の作業時間を減らしたり、週末に少し余裕を作ったり、答案を落ち着いて見る時間を残してくれます。

生活改善の買い物も同じです。

→ 節約だけが家計管理じゃない。廊下の人感センサー照明に約5,900円使った理由

節約だけを考えれば、買わない選択もあります。

でも、毎日の小さなストレスが減るなら、それは家族の空気を整える支出になります。

中学受験の時期、親の機嫌はかなり大事です。

親が疲れきっていると、テスト結果を見る目もきつくなります。
子どもにかける言葉も、少し刺さりやすくなります。

だから、親の時間を守るものにはお金を使う。

それは甘えではなく、長い受験期を走るための準備だと思っています。

家計と受験を別々に見ない

以前の私は、家計と受験を別々に見ていました。

家計は家計。
受験は受験。
投資は投資。

でも、実際に中学受験6年生と私立中学生が重なってくると、そんなにきれいには分けられません。

塾代、私立中学費、通信費、食費、教材費。
家計の数字は、子どもの学びとつながっています。

一方で、投資や配当金、固定費の見直しも、ただお金を増やすためだけのものではありません。

わが家にとっては、教育費を怖がりすぎず、家族が落ち着くための仕組みです。

→ 【中学受験の教育費】お金を「数字」から「お守り」へ。わが家の家計管理・資産運用まとめ

→ インデックスか高配当株か、で悩むのをやめた話。わが家は”役割”で分けています

もちろん、投資で教育費をすべて払おうとは思っていません。

投資にはリスクがあります。
配当も必ず続くものではありません。

だから、この記事で言いたいのは「投資で教育費をまかなう」という話ではありません。

家計全体を見える形にして、給料、現金、投資、固定費、教育費をそれぞれの役割で見る。

そうすると、教育費の山を前にしても、少しだけ落ち着けます。

家計管理は、受験をあきらめるためのものではありません。

わが家にとっては、受験を続けるための土台です。

まとめ:不安をゼロにするより、形にして扱えるようにする

中学受験の不安は、たぶんゼロにはなりません。

教育費は大きいです。
成績は上下します。
親の時間も、いつも足りません。

でも、不安をゼロにできなくても、形にすることはできます。

わが家が決めているのは、この5つです。

  • 教育費は「予想外」にしない
  • 成績は偏差値だけで見ない
  • 不安なときほど、やることを増やしすぎない
  • 親の時間を守るものにはお金を使う
  • 家計と受験を別々に見ない

どれも、劇的な節約術ではありません。
完璧な受験戦略でもありません。

でも、家族が崩れずに続けるためには、こういう地味な仕組みが必要なのだと思います。

わが家にとって家計管理は、お金を減らさないためだけのものではありません。

教育費の山を前にしても、娘の横で落ち着いて座るための、ちいさなお守りのようなものです。