インデックスか高配当株か、で悩むのをやめた話。わが家は"役割"で分けています
「インデックスと高配当株、どっちがいいの?」とずっと迷っていました。でもある時から、どちらかを選ぶのではなく"役割"で分けて考えるようにしたら、気持ちがずいぶん楽になりました。わが家の使い分けの考え方を、過去の試行錯誤として正直に書いています。
目次
投資の話を調べていると、よく出てくる問いがあります。
「インデックス投資と高配当株、結局どっちがいいの?」
私もずっと、この二択で悩んでいました。ネットを見ると、片方を強くすすめる意見もあれば、もう片方を「効率が悪い」と切り捨てる意見もある。読めば読むほど、どちらが正解なのかわからなくなっていきました。
でもある時から、「どっちか」で考えるのをやめました。今日は、わが家がどうやってこの迷いから抜け出したか、という地味な話です。
なお先にお断りしておくと、これはおすすめの方法でも、正解でもありません。あくまで「私はこう考えるようになった」という一例として読んでいただけたら、と思います。
「どっちが正解か」で悩んでいた頃
インデックス投資と高配当株は、よく対立する考え方として語られます。
ざっくり言うと、こういう整理をされることが多いです。
- インデックス投資:市場全体に広く分散して、長い時間をかけて資産が育つのを待つ
- 高配当株:配当を出してくれる会社の株を持って、定期的に現金を受け取る
理屈で比べると、「効率」の話になりがちです。受け取った配当には税金がかかるぶん、再投資の効率という観点では不利だと言われることもあります。一方で、「定期的に現金が入る安心感」は数字に表れにくいものです。
最初の私は、この「効率」という言葉に引っぱられていました。少しでも有利なほうを選ばなければ損をするような気がして、なかなか決められなかったのです。
でも、あるとき気づきました。私は別に、効率を最大化したくて投資をしているわけじゃない、と。
「どっちか」ではなく「役割」で分けてみた
そもそも、なぜ私が投資を始めたのか。きっかけは、娘の中学受験で実感した教育費の重さでした。その入口の話は、別記事に書いています。
→ 娘の塾代を、少しでも楽に捻出したくて。家計を見直して投資を始めた話
この目的に立ち返ったとき、わが家にとって必要なものは二つあるな、と思いました。
- 将来のための、長く育てるお金(大学費用など、まだ少し先に必要になるもの)
- 今かかっている、目の前の現金(塾代・模試代など、毎月出ていくもの)
そう整理したら、答えはわりとすっきりしました。どちらか一方を選ぶのではなく、それぞれに役割を割り当てればいい、と。
- インデックス投資は、「将来育てるお金」の係。毎月コツコツ自動で積み立てて、基本は手を付けない。値上がり益(と言っても、もちろん保証はありませんが)を時間に任せて待つ枠。
- 高配当株は、「今の現金収入」の係。受け取った配当が、毎月の教育費の足しになってくれる。金額はささやかでも、定期的に現金が入ってくる感覚が、私には合っていました。
つまり、対立させて優劣を競わせるのではなく、家計のなかで違う仕事をしてもらうという考え方に切り替えたわけです。
そう考えてみたら、「どっちが正解か」という問いそのものが、私にとってはあまり意味がなくなりました。
インデックスは「触らない」、高配当は「使う」
役割で分けると、お金の扱い方も自然と変わってきました。
インデックスのほうは、とにかく触らない。 毎月の積立を仕組みにまかせて、できるだけ見ないようにしています。相場が下がっても、上がっても、基本はそのまま。「将来の係」なので、今いじる必要はない、と自分に言い聞かせています。
この「自動で積み立てて、頑張らない」仕組みをどう作ったかは、別記事にまとめました。
→ 投資を頑張るのをやめたら、続くようになった話。三井住友カード×SBI証券で作った、わが家の積立の仕組み
一方で、高配当株から入ってくる配当は、「今の係」なので、家計のなかで活かす。といっても、その時々で再投資に回すこともあれば、教育費の足しにすることもあって、きっちりルール化しているわけではありません。ただ「これは今使ってもいいお金」と位置づけているだけで、気持ちの整理がだいぶ違いました。
配当が実際にいくら入っているのかを把握できていないと、この「使う係」もうまく機能しません。わが家がどう見える化しているかは、こちらに書いています。
→ 「配当金、いくら入った?」を一目で。高配当株の入金をマネーフォワードMEで見える化している話
NISAの枠は、どう振り分けている?
役割で分けると、NISAの非課税枠をどう使うか、という話にもつながります。
一般的な事実として、新しいNISA(2024年から始まった制度)には、つみたて投資枠と成長投資枠という二つの枠があります。
- つみたて投資枠:一定の条件を満たした投資信託などを、積立で買うための枠
- 成長投資枠:投資信託のほか、個別株なども買える、比較的自由度の高い枠
制度の細かい条件や金額は、人によって状況が変わりますし、制度自体も今後見直される可能性があります。正確なところは、金融庁や証券会社の公式情報で確認していただくのが確実です。
そのうえで、わが家の考え方としては——「将来育てる係」のインデックス積立はつみたて投資枠を中心に、個別の高配当株は成長投資枠を使う、というイメージで振り分けています。これも「こうすべき」という話ではなく、先ほどの”役割分担”を制度の枠にあてはめてみたら、たまたまきれいに収まった、という程度のものです。
なお、NISAの非課税枠を使っている範囲では、配当や売却益に税金がかからない仕組みになっているので、わが家のように確定申告をしない家庭でも扱いやすい、というのもありがたい点でした。
おわりに
「インデックスか、高配当株か」。最初の私は、この二択のどちらが正解なのかを、ずっと探していました。
でも、どちらかを選ぶ必要はなかったのかもしれません。将来のお金はインデックスに、今の現金は高配当株に——そう役割で分けてみたら、迷いがずいぶん減りました。
どちらが効率的かを競わせるのではなく、わが家の目的(教育費という現在進行形の課題)に対して、それぞれに違う仕事をしてもらう。その整理ができてから、相場のニュースに一喜一憂することも少なくなった気がします。
もちろん、これは「わが家の目的にはこの分け方が合っていた」というだけの話です。目的が違えば、答えはまったく変わると思います。「こういう分け方もあるんだな」くらいに受け取ってもらえたら十分です。
家計・教育費・投資をどう組み合わせて考えているか、という全体像はこちらにまとめています。
→ 【中学受験の教育費】お金を「数字」から「お守り」へ。わが家の家計管理・資産運用まとめ
この記事は、私自身の体験と考えをまとめたものです。特定の銘柄や投資手法、制度の使い方をおすすめするものではありません。NISA等の制度内容は変更される場合があり、正確な情報は金融庁や各証券会社の公式情報をご確認ください。株式投資や投資信託には元本割れのリスクがあり、配当金の額や有無、将来の値上がりも保証されるものではありません。投資の判断は、ご自身の責任で行ってください。