中学受験のA3複合機おすすめ|本番サイズ・手間・置き場所で選んだ1台
中学受験にA3複合機は必要か。わが家が選んだ1台、候補との違い、約4週間で増えた147枚、インク残量、設置寸法をもとに、買う前の判断順をまとめます。
目次
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過去問の季節、わが家も「A3複合機まで本当に要るのか」と迷いました。
妻と相談して、長女の受験終盤の過去問準備の時に、印刷渋滞のプレッシャーを避けるため、朝早く人けがないうちにコンビニで印刷していた経験を聞き、少しでもその気苦労を減らしたいと思うようになりました。この記事では、A4案を見送った理由と、エプソン・ブラザーをどう比べたかを書きます。
妻に改めて聞くと、その作業はこういうものでした。志望校ぶんの分厚い赤本を、荷物の多い日はバッグに入れてコンビニまで持っていく。本が浮かないようにガラス面へぎゅっと押しつけ、見開きを1回ずつコピーする。問題と解答で用紙のサイズが違うので、そのたびに倍率を変える。最初は仕事から帰ったあとにやろうとしたそうですが、後ろに人が並ぶプレッシャーが嫌で、早朝に切り替えたのだそうです。
一回一回は小さな手間でも、受験が近づくほど重なっていきます。この記事は、その手間を家の中で終わらせるための記録です。
結論は、機種を見る前に「本番に近づけたいか」「手間を減らしたいか」「置き場所はあるか」を考えることです。
結論:わが家はA3複合機を選んだ。全家庭に必要ではない
わが家が判断に使ったのは、次の3つです。3つとも当てはまらないなら、A3複合機は要らないと思います。
- 本番に近づける?:問題用紙・解答用紙を、本番と同じサイズや形式にどこまで近づけたいか
- 手間を減らす?:2段トレイで用紙交換を減らし、ADFで複数枚の原稿をまとめて処理したいか
- 置き場所はある?:A3用紙や大きな原稿台に対応する大型の複合機を、無理なく置けるスペースがあるか

この順で考え、ブラザー MFC-J7300CDWを選びました。 決め手は、A4とB4を入れたままにできる2段トレイです。
両面原稿を一度に読み取れることも購入理由です。一方、大きさを考えれば全家庭向けではありません。

A3複合機は、勉強を教える道具というより、親が共働きで忙しい中で続けやすい環境を整える道具だと感じました。
この記事を読んだあと15分で、複合機の置き場所、幅576mm、奥行600mmを測れます。
本番に近づける? 同じ大きさの小冊子を家で作るか
A3機の良さを実感したのは、過去問を小冊子にした日です。 わが家が使う問題用紙は、本番ではB5サイズの小冊子です。
A4のPDFをB4用紙へ見開きで印刷し、二つ折りにするとB5になります。 A4までの機械で小冊子印刷をすると、仕上がりはA5までです。
つまり、本番と同じB5小冊子を家で作るには、B4を刷れる複合機が必要でした。
ここが、わが家にとってA3対応機を選ぶ一番はっきりした理由です。
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A4機+外部コピーで足りる家庭
購入前は、A4機と外部コピーの併用も考えました。 A3やB4を使う回数が少ない家庭には現実的です。
本番サイズを家で繰り返し刷らないなら、急いで買う理由はありません。
わが家は、受験終盤の紙仕事を家で終えられる方を選びました。
何枚刷ったら「要る」と感じるか
全家庭共通の境目はないため、本体から読める累計枚数を記録しました。
| 日付 | 合計枚数 | モノクロ | カラー |
|---|---|---|---|
| 2026年8月25日 | 33 | 20 | 13 |
| 2026年9月1日 | 38 | 25 | 13 |
| 2026年9月21日 | 180 | 96 | 84 |
8月25日から9月21日までの約4週間で、147枚増えました。
9月20日からは過去問の小冊子印刷も始めています。
たった4週間で147枚。9月に入ってからは、過去問を本番と同じ大きさで刷る場面も出てきました。これをコンビニで1枚ずつコピーしていたらと考えると、家に置いてよかったと感じています。
手間を減らす? MFC-J7300CDWを選んだ3条件
- A4とB4を入れたままにできる2段トレイ
- 複数枚の原稿をまとめて読み取れるADF(両面を一度に読めるので速い)
- A3やB4の印刷とスキャンを家で終えられること
購入後は上段にA4、下段にB4を入れ、用紙の入れ替えを減らせました。

ADFは、原稿を上のトレイに束で置くだけです。ガラス面に1枚ずつ置く作業がなくなります。

購入直後はA4とB4が中心でした。9月には他学校でA3小冊子も作る可能性も考えてA3用紙も買いました。
検討で落としたPX-M6011Fとの違い
最後まで比べた2機種は、どちらも前面2段カセットとA3印刷に対応しています。
| 比較した点 | エプソン PX-M6011F | ブラザー MFC-J7300CDW |
|---|---|---|
| 本体寸法 | 515×450×350mm | 576×477×375mm |
| 前面カセット | 2段 | 2段、各250枚 |
| 両面原稿 | 反転させて読み取る方式 | 両面同時スキャン |
| わが家が見た点 | 小さめで置きやすい | 原稿を裏返す回数を減らせる |
エプソンは未使用なので、速度や使い心地は比べません。 わが家は両面原稿の手数を減らせるブラザーを選びました。
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A3対応でもA3スキャン可否は別
「A3対応」でも、印刷とスキャンの両方がA3とは限りません。
たとえばキヤノン TR9530aは、A3印刷に対応しています。 一方、公式仕様では原稿台とADFの最大原稿サイズはA4です。
わが家はA3の資料も原寸で取り込みたかったため、A3スキャンを確認しました。
DCP-J7205CDWは現在の選択肢か
ブラザー DCP-J7205CDWは、わが家が買ったときには無かった機種です。 実際に使っていないため、使い心地は判断しません。
公式仕様で確認できた範囲では、こういう機種です。
- A3プリントとA3スキャンに対応し、用紙トレイは2段+背面の多目的トレイ。ADFは最大50枚
- 本体の大きさは幅576×奥行477×高さ375mm・約23.3kgで、わが家のMFC-J7300CDWや後継のMFC-J7310CDWと同じ
- FAXを載せていない
- 両面コピーは「片面⇒両面」のみで、MFC-J7300CDW/J7310CDWにある「両面原稿を一度に読み取る」機能の記載はない
つまり、置き場所の条件は同じで、FAXが要らないぶん安く手に入る一方、わが家が選んだ3条件のうち「両面を一度に読めるADF」だけが外れます。両面原稿のスキャンに少し時間がかかっても構わなければ、こちらで十分だと思います。後継のMFC-J7310CDWとどちらにするかは、両面スキャンの速さをどれだけ気にするかで決まります。
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置き場所はある? 常時600mmと利用時の余裕を分ける
MFC-J7300CDWの公式寸法は、幅576×奥行477×高さ375mmです。 ところが、B4やA3を入れると下段トレイが前へ伸びます。
わが家で測ると、本体背面からトレイ先端までは575mmでした。 常時置く台は、余裕を加えて奥行600mmを目安にします。

排紙トレイと背面トレイを開いて使うときは、前後に846mmまで広がります。
なお、わが家はこれを奥行425mmの木製チェストに置いています。前面のトレイが天板から出ている状態で、ブラザーの製品安全ガイドが案内する「拡張したトレイまで全体が収まる平らな場所」という条件は満たしていません。この点は事実として書いておきます。
寸法の測り方と実物写真は、設置の記事へ分けました。
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MFC-J7300CDWのサイズと設置|台の奥行きは実測575mm必要
使う:二段トレイ・スキャン・小冊子の3場面
買った後に使っている場面は、3つです。
| 場面 | わが家の使い方 |
|---|---|
| 二段トレイ | 上段A4、下段B4を常備する |
| スキャン | 両面+白紙除去でGoogle Driveへ保存する |
| 小冊子 | B4へ見開きで刷り、二つ折りでB5にする |
スキャンは、サイズ別のショートカットを作りました。
設定手順と、家族でGoogle Driveを共有する流れはこちらです。
MFC-J7300CDWスキャン設定|中学受験の過去問を保存
道具をそろえても、過去問を早く始めればよいとは限りません。 始める時期は、長女の経験をもとに別の記事へまとめています。
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中学受験の過去問はいつから?長女の経験から、次女で急がない理由
インクの実測:本体価格だけで決めない
インクがどれだけ減るかは、家庭で刷る量によって変わります。
8月25日から9月21日までの変化です。
| 項目 | 8月25日 | 9月21日 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 合計枚数 | 33 | 180 | 147枚増 |
| 黒 | 87% | 61% | 26ポイント減 |
| シアン | 74% | 43% | 31ポイント減 |
| マゼンタ | 74% | 37% | 37ポイント減 |
| イエロー | 75% | 41% | 34ポイント減 |

カラー印刷が84枚まで増え、色のインクは40%前後になりました。 モノクロだけを想定していたら、実際の使い方とずれていたと思います。
先に切れるのは黒ではなく、マゼンタだった
この表を見るまで、私は「黒だけ多めに買っておけばいい」と思っていました。過去問はグレースケールで刷るからです。
実際はマゼンタがいちばん速く減っていて、このペースだと約4週間で空になります。黒は約9週間。塾のプリントやカラーの解説をそのまま刷る場面が、思ったより多かったようです。
黒だけを買い足していたら、来月マゼンタが先に切れて想定外の状況に困っていたと思います。
なぜマゼンタなのかは、まだ分かりません。塾のプリントや解答は赤い文字や枠が多いので、赤に使うマゼンタが減りやすいのかもしれない。そう思ってはいますが、1回の記録で決めつけるのは早い気がしています。10月の記録でも同じ傾向が続くか、しばらく見ていくつもりです。
2月までの量を見通して、大容量の4色パックにした
次に迷ったのが、標準(LC412)か大容量(LC412XL)かです。
ブラザー公式の印刷可能枚数を並べると、差がはっきりします。
| インク | 黒 | カラー(各色) |
|---|---|---|
| 標準 LC412 | 約350枚 | 約350枚 |
| 大容量 LC412XL | 約3,000枚 | 約1,500枚 |
(ブラザー公式の値。ISO/IEC 24711に基づく・交換用カートリッジの場合)
わが家のペースは約4週間で147枚。10月から過去問の小冊子印刷が増えることを考えても、2月の本番まで残り5か月で刷る量は、大容量の色1本ぶん(約1,500枚)に収まりそうです。標準だと、受験期のあいだに何度も買い足すことになります。
わが家は純正の大容量4色パックを1つ買いました(2026年9月)。店頭で見た標準の4色パックと比べると、値段は1.5倍ほどで、枚数は4倍以上です。最新の価格はリンク先でご確認ください。
わが家が買った大容量パックは、こちらです。
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【ブラザー純正】インクカートリッジ 4色パック(大容量)LC412XL-4PK 対応型番:MFC-J7300CDW、MFC-J7100CDW他 |
互換インクは、受験期は見送った
互換インクやリサイクルインクなら、純正の半額から3分の1で買えることも調べて分かりました。安さは事実です。
それでも受験期は純正にしました。理由は3つです。
- 止まると困る時期だから。 過去問期にノズル詰まりなどで印刷が止まると、復旧に使う時間の方が高い。この複合機を買った目的が「親の段取りを減らすこと」なので、ここで手間を増やしたくありませんでした
- メーカー保証がまだ生きているから。 本体は今年の夏に買ったばかりです。互換インクが原因の不具合は保証の対象外になる可能性があります
- 節約額が思ったより小さいから。 大容量1セットで受験期を持たせる見通しなので、互換との差額は受験期全体で数千円です
「普段は互換、保存したいものは純正」と使い分ける考え方も知りましたが、カートリッジを入れ替える手間がまた増えます。互換インクは使ったことがないので品質については書けません。受験が終わって日常の印刷だけになったら、改めて検討するつもりです。
この判断は、印刷枚数の記録をもとに、AIと相談しながら進めました。数字が手元にあると、夫婦で「純正か互換か」を話すときも、感覚ではなく残量とペースで決められます。
今分かるのは、約4週間の枚数と残量の減り方、そして1回目のインク代までです。 大容量パックを開けた日から「1セットで何枚・何か月持ったか」を数えて、10月分(過去問期)と合わせて月末に追記します。
買う前の15分:設置するスペースを測る
買う前にすることは、まず、置きたい場所へ幅576mm、奥行600mmのスペースがあるかを測ります。
次に、排紙や背面給紙を使う場合は、前後へ846mmまで動かせる余裕があるかを見ます。 わが家は排紙や背面給紙は使わないことにしたため、背面は壁につけています。

設置スペースがあることを確認したら、2段トレイとスキャンの要否を確認します。
まとめ:本番サイズ→手間→置き場所、の順で決める
判断の順番は「本番に近づける?→手間を減らす?→置き場所はある?」です。 本番サイズの小冊子を家で作るかが、最初の分かれ道になります。
次に、紙の入れ替えと原稿を1枚ずつ置く回数をどれだけ減らしたいかを見て、最後に常時600mmの奥行きを測ります。
わが家が購入したのはMFC-J7300CDWですが、現在は販売終了です。後継のMFC-J7310CDWは、本体寸法が576×477×375mmで同一でした(2026年8月時点)。
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親が直接教えるのではなく、続けやすい形を整えるという考え方は、こちらの記事にも書いています。
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親が教えると、なぜか喧嘩になる。わが家が”直接教えない”を選んだ中学受験
最初の一歩は、幅576mm、奥行600mmのスペースを測ることです。 置けると分かってから、家庭で刷る紙と必要な機能を選びます。



