中学受験・6年生の春に偏差値が下がる時の立て直し方|わが家の記録
中学受験中のわが家の6年生、公開模試で偏差値が1ヶ月で-6.8ポイント下がりました。6年生の春に偏差値が下がる理由と、焦らないために父が決めた3つの判断基準、その後3ヶ月で算数が得点源に変わるまでの実データを、共働きで伴走する父目線で正直に書きます。
目次
3月の公開模試で偏差値48.3だった次女が、4月の模試で41.5まで下がりました。
1ヶ月で-6.8ポイント。親としてはそれなりに、こたえました。
先に結論を書いておきます。この日から3ヶ月、娘は少しずつ立て直していきました。7月の育成テストでは、いちばん崩れていた計算系の力が実って、算数が64点から87点に伸びています。
親がやったのは、勉強を教えることではありません。「焦って動かないための判断基準」を3つ決めただけです。
この記事では、次の3つを書きます。
- 4月に偏差値が6.8ポイント下がった、わが家の実データ
- 6年生の春に偏差値が下がるのは珍しくない理由
- 焦らないために父が決めた3つの判断基準と、その後3ヶ月の記録
いま、下がった成績表を前に固まっている方の参考になればうれしいです。
4月の公開模試で偏差値が6.8ポイント下がった(わが家の実データ)
日能研の全国公開模試での、わが家の実データです。
| 時期 | 4科偏差値 | 変化 |
|---|---|---|
| 3月の公開模試 | 48.3 | — |
| 4月の公開模試 | 41.5 | -6.8 |
科目別でいちばん大きく崩れたのは理科で、1ヶ月で-10.5ポイント。4科の下げ幅-6.8を大きく超える、断トツの落ち込みでした。
1年ほど前、新5年生になった2月の模試では偏差値42.3でした。そこから上下しながら48.3まで来て、4月にドスンと落ちた——という流れです。
→ 【中学受験】模試の偏差値42.3に戸惑った夜、父親の僕が気づいたこと
原因は「てこ・浮力・電流」の計算分野だった
答案を見ると、原因は明確でした。理科のてこ・浮力・電流などの計算分野で、ほぼ全滅していました。
一方で、生物や地学のような知識分野は、それほど崩れていませんでした。つまり「理科がぜんぶダメ」ではなく、計算をともなう応用問題だけが取れていない。この切り分けが、立て直しの出発点になります。
6年生の春に偏差値が下がるのは珍しくない理由
下がった夜は「うちの子だけ置いていかれているのでは」と考えてしまいます。でも、わが家が調べ、塾の面談でも聞いた範囲では、6年生の春に一時的に数字が下がること自体は珍しいことではないようでした。
理由は大きく2つあります。
1つ目は、出題範囲が一気に広がる時期だから。6年生になると、5年生までの全範囲に応用が重なってきます。積み残しがある単元は、このタイミングでまとめて課題が表面化します。
2つ目は、まわりが本気になる時期だから。偏差値は相対的な数字なので、まわりの平均が上がれば、同じ実力でも数字は下がります。同じ坂道を同じ速さで走っていても、いっしょに走る集団が速くなれば、順位は下がる。それだけのことなんです。
だから「下がった=実力が落ちた」とはかぎりません。娘の場合も、崩れたのは計算系の応用だけで、基礎の知識はちゃんと身についていました。
焦らないために父が決めた3つの判断基準
とはいえ、頭でわかっても、親の気持ちは簡単には落ち着きません。わたしも当日は「どうしよう」と頭が真っ白になりました。
一晩寝て決めたのは、勉強の中身より先に、親の自分が焦って動かないための判断基準でした。3つあります。
基準①:手を広げない。親が新しいことを詰め込もうとしない
下がった直後にいちばん危ないのは、親が新しいことを詰め込もうとすることだと思いました。何か教材を買うと、親は安心できます。でも子どもから見れば、やることが増えるだけです。
だからまず「新しい教材・追加の講座には手を出さない」と決めました。使うのは、いま持っている塾のテキストと過去の答案だけ。立て直しの材料は、じつは答案の中に全部そろっていました。
基準②:全国正答率50%以上の問題を確実に取る
次に決めたのが、狙う問題のラインです。わが家の方針はシンプルで、全国正答率50%以上の問題を確実に取る。難問は後回し。
偏差値40台からの立て直しに、正答率1〜2割の難問はいりません。みんなが取れている問題を取りこぼしている状態を先に直すほうが、点数も気持ちも安定します。答案と一緒に配られる成績表の全国正答率を見て、「この問題は追う、この問題は捨てる」を親が仕分けしました。
基準③:崩れているのは応用だけ。基礎は崩れていないと見極める
最後は、現状認識です。答案を見るかぎり、崩れているのは計算系の応用だけで、知識の基礎は残っている。それなら、やるべきことは「ぜんぶやり直し」ではなく、計算分野の基礎の積み直しに絞れます。
第一志望までの差は、この時点で偏差値-5.5。遠いけれど、射程内ではある。「ぜんぶやり直しではない」と言葉にできたことで、親のほうがだいぶ落ち着けました。
【後日談】3ヶ月でどう変わったか(時系列の記録)
ここからは、当時は書けなかった後日談です。3つの基準で走った3ヶ月を記録します。
5月:育成テストで「無答ゼロ」を達成
4月の翌月、5月の育成テストで、娘は国語・算数の2科目で空欄ゼロを達成しました。評価も国語・算数ともに7。
点数より先に、最後まで諦めない姿勢が戻ってきました。詳しい記録はこちらです。
→ 【中学受験ログ2027 #1】6年生の5月、育成テストで「無答ゼロ」を達成
5月末:公開模試で45.2まで戻す。ただし課題も残った
5月末の公開模試では、4科の偏差値が45.2まで戻りました。41.5からの1ヶ月で、+3.7です。
支えたのは国語で、偏差値53.5と安定していました。いっぽうで、算数は後半に無答が残りました。理科・社会も、基礎問題の取りこぼしが続いていました。
偏差値を動かすのは難問ではなく、みんなが取れる問題。基準②「全国正答率50%以上の問題を確実に取る」を、あらためて確認した回でした。
→ 【中学受験ログ2027 #3】5月の公開模試は偏差値45.2。算数の後半が課題
6月:公開模試で算数が46点→70点に伸びた
6月の公開模試で、積み直した計算系の力が、まず算数に出ました。算数が前回の46点から70点へ、偏差値も40.5から47.9へ上がりました。
ただ、4科の総合偏差値は少し下がりました。全科目がきれいに一緒に伸びるわけではありません。それでも算数の伸びが見え始め、方向性は間違っていないと教えてくれました。
→ 【中学受験ログ2027 #6】公開模試、算数は急上昇。でも総合偏差値は下がった
7月:育成テストで算数64→87点。評価も5から7へ
そして7月の育成テストで、算数が前回の64点から87点に。評価も5から7に上がりました。立体図形の回で、基本問題を前半でしっかり取りきれた結果です。
4月に「わが家の悩みの種」だった計算系の科目が、3ヶ月で得点源に変わりました。3ヶ月の流れを表にすると、こうなります。
| 時期 | テスト | 記録 |
|---|---|---|
| 4月 | 公開模試 | 4科偏差値41.5(-6.8)。理科-10.5 |
| 5月 | 育成テスト | 国語・算数で無答ゼロ。国算とも評価7 |
| 5月末 | 公開模試 | 4科偏差値45.2まで戻す |
| 6月 | 公開模試 | 算数46点→70点。算数偏差値40.5→47.9(総合は45.2→41.5と-3.7) |
| 7月 | 育成テスト | 算数64点→87点。評価5→7 |
まっすぐな右肩上がりではありません。上がる科目と下がる科目が入れ替わりながら、それでも「みんなが取れる問題を取りこぼさない」力は、確実に積み上がっていきました。
→ 【中学受験ログ2027 #8】算数が64→87点に。理科の敗因は「滑車の3問」
まとめ:下がった日の夜に、親ができること
6年生の春に偏差値が下がったら。わが家の3ヶ月をふまえて、いま言えるのはこの3つです。
- 手を広げない。新しい教材より、いまある答案が立て直しの材料になる
- 全国正答率50%以上の問題に絞る。難問は捨てても差はつかない
- 崩れた場所を切り分ける。「ぜんぶダメ」ではなく「どの分野の応用か」まで絞る
いちばん大事なのは、下がった日の夜に親が焦って新しいことを詰め込まない、と決めることです。判断基準さえ決まっていれば、次のテストまでの1ヶ月を親子とも落ち着いて過ごせます。
偏差値はこれからも上下するはずです。少しくらい下がっても焦らない、これからも実践していきたいと思います。
この記事のあとの浮き沈みは、中学受験ログ2027として時系列で記録しています。
→ 【中学受験ログ2027】シリーズ目次|小6娘との伴走記録
偏差値の立て直しだけでなく、教育費や道具選びまで含めた中学受験の記録は、こちらにまとめています。