M もっちパパの記録

【中学受験ログ2027 #8】算数が64→87点に。理科の敗因は「滑車の3問」

7月の育成テストで、次女の算数が前回64点から87点に伸びました。評価も5から7へ。一方、理科は4教科でいちばん低いまま。でも答案を「空欄の場所」と「全国正答率」のふたつで見直すと、空欄だった後半はみんなも解けない難問で、本当の敗因は前半の滑車3問だと絞り込めました。「理科が苦手」で終わらせなかった、2027年の中学受験に向けた、父の答案分析の記録です。


目次

このブログでは「中学受験ログ2027」として、中学受験を目指す小6の次女との伴走で感じたことを、不定期で書き残しています。今回は7月の育成テストの答案を、点数ではなく「空欄の場所」と「全国正答率」から見直した記録です。

「算数、すごいじゃん!」

答案を開いたわたしは、思わず声が出ました。前回64点だった算数が、今回は87点。評価も5から7に上がっていたからです。

ところが理科の答案を開いた瞬間、手が止まりました。理科だけ、また4教科でいちばん低い。「やっぱり理科は苦手なんだな…」と、ため息が出かけました。

でもその夜、答案をもう少しだけ見てみました。すると、「理科が苦手」という思い込みが、いい意味で崩れたんです。

結論から言うと、今回の理科の敗因は「苦手」ではなく、前半の滑車の3問でした。

この記事でお伝えしたいのは、次の3つです。

  • 算数が64点→87点、評価も5→7に伸びた
  • 理科の低さの正体は、答案の「空欄の場所」と「全国正答率」を並べたらわかった
  • 「理科が苦手」が「滑車の3問」まで絞れると、夏にやることが決まる

同じように「うちの子、理科が苦手で…」と悩んでいる方に、答案の見方のヒントとして読んでもらえたらうれしいです。

まず算数の話。64点→87点、評価も5→7に

うれしかったほうから書きます。7月の育成テストで、次女の算数は87点、評価7でした。

前回は64点で評価5。1回のテストで20点以上あがった計算です。今回は立体図形が中心の回で、体積や相似の基本問題を前半でしっかり取れていました。

育成テストは、直近に習った範囲だけが出るテストです。範囲が決まっているぶん、向き合った量がそのまま点になります。つまり今回の87点は、「立体図形に、逃げずに取り組めた」証拠でした。

少し前まで、算数はわが家の悩みの種でした。それが評価7まで来た。土台づくりが効いてきたと感じた回でした。

→ 【中学受験ログ2027 #7】苦手だった社会が評価9に。でも喜びすぎない理由

理科は42点。でも「苦手」と決めつける前に、答案を見た

いっぽう理科は42点、評価6。4教科の中で、はっきりいちばん低い点数です。

以前のわたしなら、ここで「理科は苦手」とラベルを貼って終わりでした。でも今回は、答案をふたつの目で見直してみました。

  1. 空欄の場所 … ×(間違い)ではなく、何も書いていない問題はどこか
  2. 全国正答率 … その問題を、全国のみんなはどれくらい解けているか

全国正答率は、答案と一緒に配られる成績表に載っている数字です。「クラスのみんなが解けた問題か、ほとんど誰も解けなかった問題か」がわかる、いわば問題ごとの難易度メーター。このふたつを並べると、42点の中身がまったく違って見えてきました。

答案からわかったこと①:空欄の後半は「捨てて正解」だった

まず目についたのは、テスト後半の空欄です。後半の大問は、まるごと手つかずのまま残っていました。

「時間が足りなかったのか…」と一瞬あせりました。でも、その空欄の問題の全国正答率を見て、考えが変わったんです。

後半の大問は、全国正答率が1〜3割。なかには、全国でほとんどの子が解けていない問題もありました。

つまりあの空欄は、「うちの子だけが解けなかった問題」ではありません。みんなも解けていない難問です。ここに時間をかけなかったのは、結果として正解でした。捨てても、差はつかなかったんです。

答案からわかったこと②:本当の敗因は、前半の「滑車の3問」

では、どこで点を落としたのか。悔しい取りこぼしは、前半にありました。

  • 全国の8割が正解している問題を、1問
  • 6割前後が取れている問題を、2問

この3問を取れていれば、理科は平均点をはっきり超えていた計算になります。難しい後半ではなく、みんなが取れている前半の3問。ここが今回の、本当の勝負どころでした。

3問に共通していたのは「力と距離をセットで考える」こと

さらに見ると、この3問にはきれいな共通点がありました。どれも滑車(かっしゃ)や輪軸で、「力」と「距離」をセットで考える問題だったんです。

問題のタイプ次女の出来
力の大きさだけを聞く基礎問題ほぼ正解
「力が半分→引く距離は2倍」のように力と距離を組み合わせる問題ここで崩れる
後半の応用・難問(全国正答率1〜3割)空欄(みんなも解けていない)

しくみの基礎は取れている。組み合わせで崩れる。じつは前回のテストでも、ばねや電磁石で似た取りこぼしがありました。「理科が苦手」なのではなく、物理分野の「2つの量を組み合わせる」段階でつまずいている。それが今回、滑車という形で表に出ただけでした。

弱点がここまで具体的になると、不思議と落ち込みは消えました。「理科が苦手」という大きくてぼんやりした悩みが、「滑車の力と距離のセット問題」という、手の届くサイズになったからです。

夏にやることが決まった。わが家の3つの方針

答案分析で敗因が絞れたので、打ち手も絞れます。わが家が決めたのは、次の3つです。

  1. 全国の半分以上が取れている問題を、確実に取りきる。正答率1〜2割の難問は、思いきって捨てる
  2. 弱点は「理科」ではなく「滑車の力と距離」まで絞って練習する
  3. 家では時間を計って、前半だけを解く。「時間内にどこまで正確に進めるか」の練習をする

1つ目は、わが家の軸になっている考え方です。テストの目的は満点ではなく、「みんなが取れる問題を、うちの子も取れる」状態をつくること。勝負どころを絞ったほうが、点数も気持ちも安定します。

2つ目は、次女の得意な学び方に合わせました。次女は丸暗記より、しくみや流れで理解するほうが得意なタイプ。だから滑車も「動滑車は2本のひもで支えるから力は半分。そのぶん2倍引く」という“お話”として練習しています。家ではわたしが作ったクイズ形式の学習アプリを使っていて、そこにも、この流れで解く滑車の問題を足しました。

どれも派手なことではありません。でも「どの問題で勝負するか」と「どの弱点をつぶすか」が決まっているだけで、夏の勉強の迷いはぐっと減るはずです。

算数の伸びが、理科の希望になっている

じつは今回伸びた算数も、少し前まで同じ姿でした。基礎は取れるのに、組み合わせの問題で崩れて、後半は空欄だらけ。

それが、基礎をくり返すうちに少しずつ最後まで手が届くようになり、今回の87点につながりました。だから理科も、あわてなくていい。弱点を絞って、基礎から積み直せば、理科も同じ道をたどれる。算数の伸びが、そう教えてくれた気がします。

→ 【中学受験ログ2027 #5】国語が支えた6月育成テスト。理科の光で止まった日

まとめ:「苦手」で終わらせず、答案のふたつの数字を見る

理科42点。数字だけ見れば、落ち込む点数です。でもその日いちばんの収穫は、点数ではありませんでした。

「うちの子は理科が苦手」ではなく、「滑車の力と距離のセット問題が、まだ固まっていないだけ」。そこまで具体的に切り分けられたことです。

使ったのは、答案に載っているふたつの情報だけ。空欄の場所と、全国正答率。このふたつを並べると、「捨ててよかった問題」と「取るべきだった問題」が分かれて見えます。すると「もっと頑張れ」ではなく、「この3問のタイプを練習しよう」と言えるようになる。

点数は、テストごとに上がったり下がったりします。その上下に振り回されず、答案が語っている中身を見ていたい。そう思った、7月の夜でした。

この答案の見立ては、そのまま夏期講習の科目配分にもつながりました。開講前に何を主役にしたかは、こちらに書いています。

→ 【中学受験】小6の夏期講習が始まる前に。わが家が「全部やる」をやめた3つの基準

この「答案のふたつの数字を見る」やり方を、AIを整理役にして手順にしたものはこちらです。姉の英語でも同じ見方を使っています。

→ 中学受験の答案をAIで見直す|『理科が苦手』を次の対策に変える方法


→ 【中学受験ログ2027】シリーズ目次|小6娘との伴走記録

算数の伸びや理科の壁と向き合った伴走の記録はシリーズ目次に、教育費や道具選びまで含めた中学受験全体のまとめはこちらにあります。

→ 【中学受験ログまとめ】小6娘との伴走記録|成績・親の関わり方・費用・道具