【中学受験ログ2027 #7】苦手だった社会が評価9に。でも喜びすぎない理由
2027年の中学受験に向けた7月の育成テストで、これまで苦手ぎみだった社会が4教科でいちばんの評価になりました。でも公開模試ではまだ下がっています。点数の上下ではなく「育成テストと公開模試のギャップ」で見た、父の記録です。得意・苦手は「分野」より「問われ方」で決まる、という気づきもまとめました。
目次
このブログでは「中学受験ログ2027」として、中学受験を目指す小6の次女との伴走で感じたことを、不定期で書き残しています。今回は、7月の育成テストを「良かった・悪かった」で切らず、育成テストと公開模試の“ギャップ”で見直した記録です。
「社会は、まだ時間がかかるかもしれない」
つい2週間前まで、わたしはそう思っていました。前回の模試で、社会は4教科の中でいちばん低かったからです。暗記の量が多い分野は、まだ手が回っていないのかな、と。
ところが7月の育成テスト。答案を開くと、社会が4教科でいちばんの評価になっていました。びっくりして、うれしくて、でもすぐに立ち止まりました。
「この点数、そのまま喜んでいいんだろうか」
この記事では、その日わたしが考えたことを、できるだけ正直に書きます。お伝えしたいのは、次の3つです。
- 苦手だった社会が、育成テストで4教科トップの評価になった
- でも公開模試ではまだ下降ぎみで、手放しでは喜べない
- 得意・苦手は「分野」より「問われ方」で決まっていた
伸びた日ほど、冷静に中身を見たい。同じように一喜一憂しそうな夜の、ちょっとした視点の置きどころとして読んでもらえたらうれしいです。
前回いちばん低かった社会が、今回いちばん高くなった
まず結論から。7月の育成テストで、次女の社会は10段階の評価9でした。4教科の中で、はっきりダントツです。
平均点を大きく上回っていて、答案を見ても、憲法や国会のしくみをほとんど落とさずに取れていました。正直、こんな社会は初めて見ました。
前回は、社会が4教科でいちばんの弱点だった
この伸びが意外だったのには、理由があります。
その前の公開模試では、社会が4教科でいちばん低かったんです。数字だけ見れば「谷から山へ」の大逆転でした。
親としては、飛び上がりたい気持ちになります。でも、ここでいったんブレーキをかけました。
でも、1回のテストでは決めない
前回のログにも書いたのですが、わが家は「1回のテストで子どもを評価しない」と決めています。
良かった回も、悪かった回も、同じ目線で見る。上がったからといって浮かれると、下がったときに必要以上に落ち込んでしまうからです。
だから今回も、まず「なぜ上がったのか」を落ち着いて考えることにしました。
→ 【中学受験ログ2027 #6】公開模試、算数は急上昇。でも総合偏差値は下がった
社会の「揺れ」の正体は、“分野”より“問われ方”だった
考えているうちに、大事なことに気づきました。社会の得意・苦手は、分野そのものより「どう問われるか」で決まっている、ということです。
過去のテストをさかのぼって、答案を並べてみました。すると、はっきりしたクセが見えてきました。
- 強いのは、しくみ・理由・流れで解ける問題。今回9だった公民(政治や憲法)は、覚える量より「なぜこの制度があるか」で解ける分野でした
- 弱いのは、単発の丸暗記。年号、地図の位置、人物名や事件名のピンポイント暗記になると、とたんに失点します
つまり次女は、物語のように流れで理解できる分野は生き生きと解き、暗記カードのような分野で失速していたんです。今回の社会は、たまたま「理由で解ける公民」が範囲だった。だから9が出た、という面が大きいわけです。
育成テストと公開模試は、そもそも別モノ
ここで、テストの仕組みの話が効いてきます。中学受験の模試には、大きく2種類あります。
| テストの種類 | 出る範囲 | 何が点になるか |
|---|---|---|
| 育成テスト | 直近に習った範囲だけ | その回の単元との相性・興味・勉強量 |
| 公開模試 | これまで習った全範囲 | 積み上げた実力の“底” |
育成テストは範囲が決まっているので、直前に集中すれば取れます。今回の社会9は、まさにそのパターンでした。
いっぽう公開模試は範囲がありません。だから、苦手な分野もぜんぶ出てきます。ここに、喜びすぎてはいけない理由がありました。
「取れる力」はある。あとは「定着」だけ
育成テストで9を取れたことは、大きな意味があります。「範囲を決めて向き合えば、社会はちゃんと取れる」とわかったからです。
足りないのは、才能でも興味でもありません。範囲がなくても出せる「定着」だけ。そう切り分けられたのは、この日いちばんの収穫でした。
公開模試で社会が下がるのは、苦手分野が直撃するから
公開模試の社会は、上がったり下がったりをくり返してきました。一度は50近くまで来ていたのに、前回はいちばん低いところまで落ち込んだんです。理由はシンプル。範囲がないと、次女が苦手な「昔の細かい暗記」が一気に出てくるからです。
得意な分野で稼いでも、苦手な分野でごっそり落とす。だから総合では伸び切らない。これが今の社会の“リアル”でした。
定着のコツは、日を置いてもう一度戻ること
では、どうやって定着させるか。わが家がやっているのは、とてもシンプルなことです。
テストを解きっぱなしにせず、少し日を置いてから、もう一度同じ範囲に戻る。1回で覚えようとせず、間をあけて2回、3回とふれる。
家では、わたしが作ったクイズ形式の復習ドリルを使って、苦手な分野を少しずつ回しています。派手なことは何もしていません。でも、この地味な繰り返しが、範囲なしのテストでの“底”を上げてくれると信じています。
わが家が「苦手科目」と向き合うときに決めていること
今回のことで、あらためて言葉にできた方針が3つあります。同じように悩む方の、ヒントになればうれしいです。
- 1回の点数で判断しない。上がった回も下がった回も、まず中身を見る
- 得意の“型”で入って、そこに暗記を紐づける。次女の場合は「流れ・理由」から入り、年号や人物名をあとから乗せる
- 塾の設計を信じて、焦らず待つ。今、塾の先生は算数と国語の土台づくりに力を入れていると聞きました。だから社会や理科の底上げは、これから来る。そう考えると、少し気持ちが軽くなります
とくに3つ目は、親のメンタルにとって大きいです。国語がずっと安定していて、算数も上がってきた今は、土台づくりが効いている良い時期だと受け止めています。
→ 【中学受験ログ2027 #5】国語が支えた6月育成テスト。理科の光で止まった日
まとめ:点数の上下ではなく、「興味の芽」と「定着」を見たい
社会が評価9になった日。いちばんの収穫は、じつは点数ではありませんでした。
次女が「社会って、けっこうおもしろいかも」と、ぽつりと言ったことです。
苦手だと思っていた教科に、興味の芽が出た。この芽は、次にまた暗記中心の範囲が来たときに、粘る力になってくれるはずです。
点数は、育成テストと公開模試で行ったり来たりします。でも、その上下に振り回されず、子どもの中で何が育ったかを見ていたい。伸びた日ほど、冷静に、でもちゃんとその芽を喜びたい。そう思った7月の夜でした。
親が先回りして教えすぎず、子どもの「わかった」を待つ。そのスタンスについては、こちらにも書いています。
→ 親が教えると、なぜか喧嘩になる。わが家が”直接教えない”を選んだ中学受験
次のテストで、公開模試の社会が前回の急な落ち込みからどこまで戻せるか。少し前は50近くまで来ていた教科です。焦らず、でも楽しみに、また伴走していきます。
→ 【中学受験ログ2027】シリーズ目次|小6娘との伴走記録
社会が評価9になった今回のような伴走の記録はシリーズ目次に、教育費や道具選びまで含めた中学受験全体のまとめはこちらにあります。