【中学受験】小6の夏期講習が始まる前に。わが家が「全部やる」をやめた3つの基準
小6の夏期講習、始まる前から不安になるほど宿題も講座も多い——わが家は開講前に、思いきって「算数と国語」に絞ることを決めました。いちばん苦手な理科は、あえて夏の主役にしません。きっかけは、7月のテストの後に見た娘の疲れた顔。塾の先生との対話と答案の数字から決めた「絞る3つの基準」と、弱点を主役にしない不安との付き合い方を、開講前の今だからこそ正直に書きます。
目次
このブログでは、中学受験を目指す小6の次女との伴走で考えたことを書き残しています。今回は、夏期講習が始まる前に決めた、わが家の優先順位の話です。
7月の育成テストが終わった夕方。玄関で娘の顔を見て、わたしは言葉を失いました。
明らかに疲れきった顔をしていたんです。しかも、夏期講習はまだ始まってもいません。わが家の塾の夏期講習は7月20日開講。本番の前からこの疲れ方では、講習が始まったら保たない。そう直感しました。
だから、講習が始まる前のうちに、わが家は方針を決めました。夏期講習を「全部やる」のは、やめる。
かわりに、科目をはっきり絞りました。主役は算数と国語。そして意外に思われるかもしれませんが、4教科でいちばん苦手な理科は、あえて夏の主役にしませんでした。
この記事でお伝えするのは、次の3つです。
- 小6の夏期講習は、まじめな子ほど「全部やろうとして」溺れること
- わが家が開講前に科目を絞った3つの基準(伸びている科目・塾との対話・捨てずに主役にしない)
- 「弱点を放置していいのか」という親の不安との付き合い方
まだ講座の受け方や家庭学習の配分を迷っている方に、開講前の今のうちに読んでいただけたらうれしいです。
小6の夏期講習は、まじめな子ほど「全部」で溺れる
まず前提から。小6の夏期講習は、量が本当に多いです。
連日の講座に、毎日の宿題。それに加えて「弱点の総復習を」「そろそろ過去問の準備も」と、やるべきことのリストは無限に伸びていきます。
そして、まじめな子ほど危ない。全部やろうとして、睡眠と体力から削れていくからです。わが家の娘も、講習が始まる前の時点で、もう顔にその兆候が出ていました。
費用の面でも、夏期講習は決して軽くありません。わが家の実額はこちらにまとめています。
→ 【中学受験】小6の夏期講習の費用はいくら?日能研・わが家の相場と内訳を公開
これだけの時間とお金を注ぐからこそ、講座が始まってから慌てるのではなく、開講前の今のうちに「どこに注ぐか」を決めておきたい。わが家はそう考えました。
夏の学習量は絞っても、秋以降に増える過去問の準備は親の段取りとして先に整えておくと慌てにくいと感じています。わが家がA3複合機を選んだ経緯は、こちらにまとめました。
→ 中学受験の過去問コピーにA3複合機を選んだ話|エプソンとブラザーを比べて決めた1台
わが家が決めた「絞る3つの基準」
結論から言うと、わが家の夏の主役は算数と国語です。理科と社会は、ゼロにはしませんが、夏の主役にはしません。
この判断は、次の3つの基準から決めました。
基準1:伸びはじめた科目に、いちばん時間を張る
7月の育成テストで、娘の算数は64点から87点に伸びました。評価も5から7へ。少し前まで悩みの種だった算数に、明らかに「波」が来ています。
伸びはじめた科目は、同じ1時間でもいちばん実りが大きい。せっかく来た波を、夏の間に「確かな力」に変えたい。だから算数に、いちばん時間を張ることにしました。
そして国語は、ずっと家計でいう「安定収入」のような科目です。全体を支える得点源だからこそ、夏も土台として磨き続けます。
算数がどう伸びたかの中身は、こちらに書いています。
→ 【中学受験ログ2027 #8】算数が64→87点に。理科の敗因は「滑車の3問」
基準2:親の思い込みで決めず、塾の先生と話してから決める
正直に言うと、親のわたしの直感は逆でした。「いちばん苦手な理科こそ、夏に潰すべきでは?」と。
でも塾の先生と話して、考えが変わりました。今のカリキュラムは、算数と国語の土台づくりに力を入れる時期。理科や社会の本格的な底上げは、この先に設計されている——そう聞いたからです。
カリキュラム全体を見ているプロの見立てと、目の前の答案の数字。このふたつが「今は算数と国語」で一致したので、迷いが消えました。親の不安ベースで決めなくてよかった、と今は思います。
基準3:「捨てる」のではなく「主役にしない」
理科と社会を、まったくやらないわけではありません。夏の主役にしないだけです。
わが家では、わたしが作ったクイズ形式の学習アプリに「1日3問だけのミッション」があり、理科や社会はそこで軽く回します。1〜2分で終わる量なので、疲れていてもゼロにはならない。
料理にたとえると、毎日全品手作りするのをやめて、主菜(算数・国語)だけしっかり作り、副菜(理科・社会)はお惣菜で済ませるイメージです。食卓から副菜が消えるわけではありません。
実際の割り振り:残したもの・軽くしたもの
わが家の夏の割り振りを、正直にまとめるとこうなります。
| 科目 | 夏の位置づけ | 理由 |
|---|---|---|
| 算数 | 主役(時間を最優先) | 64→87点。伸びの波が来ている今こそ集中投資 |
| 国語 | 準主役(土台の維持強化) | 全体を支える安定した得点源 |
| 理科 | 維持(1日数分の復習のみ) | 底上げは秋以降、と塾のカリキュラムが設計 |
| 社会 | 維持(同上) | 同上 |
ポイントは、この表を家族で共有したことです。「理科はやらなくていいの?」と本人が不安にならないよう、「今は算数の夏。理科は秋にちゃんとやる作戦だよ」と言葉にして伝えました。
「弱点を放置する不安」との付き合い方
それでも、正直に書きます。いちばん苦手な科目を夏の主役にしない決断は、子どもより親のほうが怖いです。
「夏は弱点克服の最後のチャンス」という言葉は、あちこちで目にします。周りが理科の総復習をしていると聞けば、心はざわつきます。
でも、わが家はこう考えることにしました。
- 全部やって全部が中途半端になるのが、いちばん怖い
- 一般に、夏のがんばりが成績に表れるのは10〜11月ごろと言われる。夏の時点の点数で一喜一憂しない
- 判断の根拠(答案の数字と塾の設計)があるから、ブレずに続けられる
不安が消えるわけではありません。ただ、「なんとなく全部」より「理由を持って絞る」ほうが、親の心もずっと安定します。テストのたびに揺れる親のメンタルについては、こちらにも書いています。
→ 偏差値が乱高下する6年生の春、親が崩れずに済んだ3つの習慣
まとめ:絞る基準は、カリキュラム表ではなく「子どもの顔と答案」の中にある
わが家が夏期講習の「全部やる」をやめた理由は、突き詰めればひとつです。7月のテストの後に見た、娘の疲れた顔。講習も始まっていないのにあの顔では、夏を走りきれるはずがない、と思ったからです。
そして何を残すかは、感覚ではなく根拠で決めました。
- 伸びはじめた科目(算数)に、いちばん時間を張る
- 塾の先生と話してから決める——親の思い込みで弱点に飛びつかない
- 減らす科目も捨てない——主役にしないだけ。短時間の復習で維持する
同じ悩みの渦中にいる方へ。絞る基準は、塾のカリキュラム表の中ではなく、お子さんの顔と答案の中にあると思います。まだ講座の受け方や家庭学習の配分を迷っているなら、開講前の今のうちに答案を開いて、いま波が来ている科目を探すところから始めてみてください。始まってから絞るより、始まる前に決めておくほうが、時間もお金も迷わず使えます。
夏期講習が始まってこの判断がどうなったかは、また中学受験ログ2027で正直に報告します。
→ 【中学受験ログ2027】シリーズ目次|小6娘との伴走記録
夏期講習の費用から伴走の記録まで、中学受験まわりの記事はこちらにまとめています。