M もっちパパの記録

高配当株を買い増した日の反省から、わが家の「3つのチェック」が生まれた話

高配当株を買い増した日、計画どおりに買えた部分と、午後に気分で買ってしまった反省がありました。その反省から決めた「セクターの偏り・買いすぎ防止・配当の見える化」の3チェックまで、教育費を支える配当づくりを無理なく続けるための父親目線の記録です。


目次

この記事は、わが家の投資記録です。特定の銘柄をおすすめするものではありません。投資判断は、家計の状況やリスクの取り方によって大きく変わります。あくまで「教育費を支えるために、わが家ではこんなふうに考えた」という一例として読んでもらえたらうれしいです。投資は、最後はご自身の判断と責任で。

教育費の山を前に、配当金を少しずつ育てたい

中学受験と私立中学の教育費が重なる時期に入ってから、家計を見る目が少し変わりました。

毎月の支出を整えることも大事です。でも、それだけだと少し心もとない。

塾代、模試代、教材費、学費。どれも「今しかない学び」に使うお金なので、ただ削ればいいものでもありません。1学期にかかった実額は、こちらに正直に書きました。

→ 【6年生1学期の塾代いくら?】中学受験・日能研の費用を総額公開(月13万円の内訳)

だからわが家では、給料とは別に、少しでも家計を支えてくれるものとして、配当金を育てています。

もちろん、配当金だけで教育費をまかなえるわけではありません。それでも、年に数回でも配当が入ってくると、「少し支えが増えたな」と感じます。

この記事は、その高配当株を少し買い増した日の記録と、その日の反省から決めた「次に見る3つのチェック」の話です。

買い増した日の記録:意識したのは「薄いところを足す」こと

高配当株を買うとき、つい利回りの高い銘柄に目が行きます。でも最近は、利回りだけでなく、持ち株全体の偏りを見るようにしています。

わが家の持ち株を眺めると、すでに多めになっている分野と、まだ少なめの分野がありました。今回の買い増しでは、なるべく「すでに多いところ」ではなく、「まだ薄いところ」を足すことを意識しました。たとえば、物流や、生活インフラ(水道・ガスの計器のような会社)、建材・住宅まわりのような分野です。

どれも派手さはありません。でも、日々の暮らしや社会の土台を支えている会社が多い分野です。高配当株というと、どうしても「利回り何%」の話になりがちですが、長く持つなら、その会社が何で稼いでいるのかも大事だと思っています。

よかったところ:一気に買わず、少しずつ買えた

今回よかったのは、一つの銘柄に大きく入れず、少しずつ分けて買えたことです。わが家では、単元未満株(1株から買える仕組み)も使いながら、1銘柄あたりの金額を小さめにしています。

これは、性格的にも合っています。一気に大きく買うと、次の日に下がっただけで少し落ち着かなくなります。でも、小さな金額ずつなら、「まあ、長く持つからいいか」と思いやすい。

投資で一番こわいのは、値動きそのものより、自分の気持ちが大きく揺れてしまうことだと感じています。だから、わが家にとっては「少しずつ買う」という形が、続けるための工夫になっています。

反省点:午後になると、少し気分で買ってしまった

一方で、反省もあります。

午前中は、わりと落ち着いて買えていました。「薄い分野を足す」「すでに多い分野は増やしすぎない」と決めて、その通りに動けていたと思います。

でも、午後になって相場を見ているうちに、少し気分で追加してしまいました。利回りがよく見える。株価も手頃に見える。前から好きな会社でもある。そうなると、「少しだけならいいかな」と思ってしまう。

結果として、午前中に「ここはもう多めだから足しすぎない」と思っていた分野にも、少し買い増ししていました。買った会社そのものが悪いわけではありません。むしろ、長く持ちたいと思っている会社です。ただ、その日の目的は「偏りを整えること」だったはず。そこから少しズレたのは、正直に記録しておきたいところです。

買ったあとこそ、見直しの出番

買った直後は、どうしても「よし、これで一段落」と思いたくなります。

でも本当は、買ったあとこそ大事なのかもしれません。投資は買った瞬間に終わるものではなく、そこから何年も持ち続ける前提なら、買ったあとの見直しのほうが長く続くからです。

わが家の場合、高配当株は教育費を一発で解決するためのものではありません。中学受験や私立中学の教育費が重なる時期に、少しでも家計の支えを増やしておく。給料だけに頼りきらず、配当金という小さなお守りを育てていく。そんな位置づけです。

だからこそ、「気分で買ってしまった日」の反省を、そのままにしたくありませんでした。買い増したあとに確認することを、3つにしぼって決めることにしたのです。

チェック1. セクターが偏りすぎていないか

まず見たいのは、持ち株の分野が偏りすぎていないかです。

高配当株を買っていると、どうしても好きな分野が出てきます。

配当利回りが高い。
名前をよく知っている。
事業内容がわかりやすい。
過去に買っていて、なんとなく安心感がある。

こういう会社は、つい追加で買いたくなります。まさに、あの日の午後の自分です。

でも、気づいたら似たような分野ばかり増えていることがあります。金融系に寄りすぎる。リース会社ばかり増える。医薬品や通信のような、安心感のある分野にばかり寄る。

どれも、ひとつひとつの会社が悪いわけではありません。むしろ、長く持ちたいと思える会社だから買っています。

でも、家計を支える土台として考えるなら、「好きな会社を集める」だけでは少し不安です。

景気の影響を受ける分野。
金利の影響を受ける分野。
規制や制度変更の影響を受ける分野。
海外景気に左右されやすい分野。

分野ごとに、弱点は違います。

だから買い増したあとには、ざっくりでいいので「どの分野が多くなったか」を見たいです。細かい比率を完璧に出す必要はありません。まずは、持ち株を見て「ここ、多くなりすぎていないかな」と気づけるだけでも十分です。わが家も、やっていることはその「気づく」の延長でしかありません。

わが家の場合、次に買う前には、まずセクターの一覧を見てからにすると決めました。

昨日の自分が「ここはもう足しすぎない」と思ったことを、今日の自分が忘れないために。

実際に見ている画面:自作の「セクター分析」

とはいえ、最初から凝ったものは要りません。紙に持ち株の分野を書き出して、数を数えるだけでも十分だと思います。わが家はたまたま、毎回数えるのが面倒で、自分でダッシュボードを作って自動で出しているだけです。

分野の分け方は、東証の33業種(日本標準産業分類がもとになっている区分)をそのまま使っています。まとめてしまうこともできますが、保険と銀行とリースでは、稼ぎ方も、金利や規制の効き方もかなり違います。だから、わが家では束ねずに分けたままにしています。

そのうえで、「ひとつの業種が15%を超えたら偏りすぎ」という自分ルールを決めて、グラフに線を引いています。

自作の高配当株ダッシュボードのセクター分析タブ。左が業種別の構成比を示した円グラフ、右が業種別の比率と目標15%ラインを比べた棒グラフ。金額や銘柄名は表示していない

自作ダッシュボードの「セクター分析」画面。金額や銘柄名は伏せて、比率だけを見ています。

この画面を見るかぎり、全部の業種が15%以下におさまっていて、判定は「適正」でした。いちばん多い業種でも9%台です。一見すると、きれいに分散できているように見えます。

ところが、金融まわりの4つ(保険業・銀行業・証券・商品先物取引業・その他金融業)を自分で足し算してみたら、合計で約20%ありました。ひとつひとつは適正なのに、束ねると自分ルールを超えている。

これは、ツールが警告してくれたわけではありません。このダッシュボードは33業種ごとにしか判定しない作りで、金融をまとめて見る機能はあえて入れていないからです(性質の違うものを機械的に束ねるのは、それはそれで違うと思っています)。つまり、買ったあとに自分で電卓をたたいて、はじめて気づきました。

分類を細かくすると、偏りは見えにくくなります。数字は正しいのに、気づけない。だからこそ、買ったあとに自分の目で見直す時間が要るのだと思いました。

どうするかは、まだ決めていません。減らすのが正解とも思っていません。ただ「金融まわりで2割ある」と知ったうえで次を買うのと、知らずに買うのとでは、たぶん違います。

チェック2. 「少しだけ」の買いすぎを防げているか

次に見たいのは、買いすぎ防止です。

単元未満株は、とても便利です。1株から買えるので、大きな金額を入れなくても少しずつ持ち株を増やせます。わが家のように、教育費を見ながら投資も続けたい家庭には、かなり相性がいい仕組みだと思っています。

ただ、便利だからこその落とし穴もあります。

「少しだけならいいか」
「この金額なら家計に響かないし」
「あと数株だけ足しておこう」

こういう小さな判断が重なると、気づいたら思ったより買っていることがあります。

一つひとつは小さくても、合計するとそれなりの金額になる。これは、ふだんの買い物と同じです。コンビニで少し。ネットで少し。外食で少し。一回ごとは大きくなくても、月末に家計簿を見ると「あれ?」となる。投資でも、同じことが起きるのだと思います。

だから次からは、買う前に一度だけ立ち止まりたいです。

  • 今日の買い増し予算はどこまでか
  • すでに買った分を合計するといくらか
  • その買い増しは、今月の教育費や生活費を圧迫しないか
  • 「買いたい理由」を一言で言えるか

特に大事なのは、最後の「理由を一言で言えるか」です。

「なんとなく安そう」「利回りがよく見えた」「前から好きな会社だから」。これだけだと、あとから振り返ったときに少し弱い。

逆に、「この分野が薄いから足す」「長く持つ配当源として少し増やす」「今月の買い増し枠の中でここまで」と言えるなら、落ち着いて買えている気がします。

買わない勇気というほど大げさなものではありません。ただ、買う前に一呼吸おく。それだけで、午後の気分買いは少し減らせる気がしています。

チェック3. 配当金がどれくらい育ったかを見える化する

三つ目は、配当金の見える化です。

高配当株を買い増していると、どうしても買うこと自体が楽しくなります。でも本来の目的は、買うことではありません。

わが家にとっての目的は、教育費が重なる時期に、少しでも家計を落ち着かせること。そして、長い目で見て、給料以外の小さな支えを育てることです。

そのためには、「今回買ったことで、年間の配当見込みがどのくらい増えたのか」を見えるようにしたいです。

細かく正確でなくてもいいと思っています。ざっくり、

  • 年間でどれくらい配当が増えそうか
  • 月にならすと、どれくらいの支えになるか
  • 教育費のどの部分に相当するか
  • どの月に配当が多く入りやすいか

このくらいが見えるだけでも、気持ちはかなり違います。

たとえば、月にならした配当が少し増えたとしても、それで塾代がまるごと払えるわけではありません。でも、「模試代の一部になる」「参考書代くらいにはなる」「大きな引き落とし月の気持ちを少し軽くしてくれる」と思えるだけで、続ける意味を感じられます。

配当金は、家計の主役ではありません。でも、見える形にしておくと、お守りとしての力が増します。

数字をただ増やすのではなく、「家計のどこを支えてくれているのか」まで見えるようにする。そこまでできると、買い増しもただの投資ではなく、わが家の暮らしの一部になっていく気がします。

買ったことを正当化するためではなく、次を少し良くするために

この3つのチェックは、買ったことを正当化するためのものではありません。「ほら、やっぱり買ってよかった」と言いたいわけでもありません。

むしろ、少し気分で買ってしまった自分も含めて、次にもう少し落ち着いて判断するための確認です。

投資は、完璧な判断だけで続けられるものではないと思っています。その日の気分もあります。相場の雰囲気もあります。仕事や家計の疲れで、判断が少し雑になる日もあります。

だからこそ、あとから振り返れる形にしておきたい。買った理由。買いすぎたかもしれないところ。次に見るべきこと。それを残しておけば、失敗もただの失敗ではなく、次のルールになります。

家計簿も、投資記録も、たぶん同じです。きれいに管理するためではなく、自分たちの暮らしを少し守るために続けるもの。高配当株の買い増しも、そういう記録にしていきたいと思っています。

まとめ:反省を、次のルールに変える

高配当株を買い増した日を振り返ると、よかった点と反省点が両方ありました。よかったのは、薄い分野を意識して、少しずつ分散して買えたこと。反省は、午後から少し気分で買ってしまい、好きな分野に寄りかけたこと。

その反省から、次に買う前・買ったあとに見ることを3つに決めました。

  • セクターが偏りすぎていないか(細かく分けると見えなくなるので、近い分野は足して見る)
  • 「少しだけ」の買いすぎを防げているか
  • 配当金がどれくらい育ったかを見える化できているか

どれも、難しい分析ではありません。でも、この3つを見るだけで、次の買い増しは少し落ち着いてできる気がします。

教育費が重なる時期の投資は、派手に増やすことより、家計を乱さず続けることのほうが大事です。

焦らず、少しずつ。買ったら、見直す。また少し整える。わが家の配当金づくりは、そんなペースで続けていきたいと思います。

このあと、決めた3つのチェックが実際の買い増しで機能したかどうかは、実戦編に正直に書きました。

→ 高配当株を買い増す前の3チェック|初めて実戦で使って分かったこと


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記載内容は執筆時点(2026年6月)のものです。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の利益や配当を保証するものでもありません。投資にはリスクがあり、最終的な判断はご自身の責任でお願いします。