【中学受験】AIで学習ソングを作ってみた|語呂合わせにしなかった理由
中学受験の取りこぼしを、AIで学習ソングにしてみました。効果はまだ未確認。答案からの選び方、理由でつなぐ設計、AIの誤りを教材で確かめた過程を記録します。
目次
中学受験の勉強では、「これを覚えればいい」と分かっていても、言葉だけではなかなか残らないことがあります。少しでも楽にしてあげられないかと思い、わが家ではAIで学習ソングを作ってみました。
結論から言うと、語呂合わせを並べるのではなく、答案で見つけた小さな取りこぼしを、理由や流れでつなぐ歌にしました。次女に聴かせたところ「意外と面白い」という反応でしたが、成績につながったかは、まだ分かりません。それが分かるのは次のテストのときです。
この記事では、歌が役立ったという話ではなく、何を歌にするか、どうAIに頼んだか、そして誤りをどう直したかを残します。
学習ソングにする内容は、答案の取りこぼしから選びました
歌にしたのは、なんとなく苦手そうな単元ではありません。答案の正誤表を見て、全国ではよく取れているのに、次女が落としていた内容を選びました。
たとえば滑車では、全国の8割が正解している問題を落としていました。難しい問題を全部歌にするのではなく、まず取り戻せそうなところを一曲一テーマに分けています。
→ 【中学受験ログ2027 #8】算数が64→87点に。理科の敗因は「滑車の3問」
「理科が苦手」と大きく考えるよりも、「動滑車で、力と距離をセットで考えるところ」と小さく分けたほうが、親がAIに頼む内容もはっきりしました。
語呂合わせではなく、理由と流れを歌の順番にしました
わが家では、年号や固有名詞をただ並べるより、しくみや流れが見えるほうが頭に残りやすそうです。そこで、岩石なら粒の大きさ、動滑車なら支える糸の本数から、答えへ進む順番にしました。
AIへの依頼も、「この言葉を覚える歌にして」だけでは終わりません。どの資料を見たか、どの問題を選ぶか、何を入れないかを決めてから、歌詞と曲の雰囲気を頼みました。AIは答えをそのまま渡す相手ではなく、親の考えを形にする補助役です。
以下は、滑車の取りこぼしから作った一曲です。次女の学習記録や、効果を示すものではありません。「理由を歌の順番にする」と、こんな形になるという制作例です。
Music by Suno AI
動滑車は 力が半分
代わりに 引く距離は二倍
二つの糸が 支えるから
力と距離は セットだよ
ここで伝えたいのは曲の出来ではありません。何を、なぜ、その順番で歌にするかを先に決めたことです。
AIが作った歌を、そのまま子どもに聴かせないために
歌で間違いを覚えたら、テストではかえって困ります。だから歌詞に入れた年号、人物名、理科の内容は、正誤表と教材で一つずつ照合しました。自信がないことは、歌に入れませんでした。
実際に、原案には「力の ぶんけつ」という表現がありました。ところが「分蘖」は稲に関する用語です。力を説明する言葉ではないので、「力を分ける」と直しました。
AIがもっともらしい文章を作っても、学習用なら最後に大人が確認する。これは、歌に限らず守りたいことです。
SUNOでの制作費と、公開前に確認したこと
わが家は、2026年7月からSUNOの有料プランを使っています。月額は1,500円です。今回の曲は有料プラン加入後に、オリジナルの歌詞から新しく作りました。
有料プラン中に作った曲の権利の扱いは確認しましたが、これはわが家の場合です。無料か有料か、公開して使うかで条件は変わるかもしれません。公開して使うつもりなら、最新の利用規約とプランを必ず自分で確認してください。
作ってみて分かった、2つの手直し
漢字のままでは、AIが読み間違えた
最初は歴史用語を漢字のまま入れました。すると、読み方が崩れるところがありました。そこで歌詞はひらがなとカタカナにし、単語の間にスペースを入れる形へ直しました。
歌で聞く言葉と、紙で確認する漢字は役割が違います。音で覚えるための歌詞と、文字を見直すための歌詞カードを分けることにしました。
この直しは一度で終わりませんでした。8月に入ってから、以前ひらがなにし忘れていた理科の曲を聴き直したところ、「食塩」を「しょくしお」と歌っていました。歌の中で何度も繰り返される言葉です。作った直後は気づかず、しばらく経ってから耳に留まりました。
歌詞を書いた時点で確認したつもりでも、実際に鳴っている音を最後まで聴かないと分からない誤りがあります。 作り直して差し替えました。
「ひも」ではなく、問題文と同じ「糸」にした
もう一つは、教材の言葉でした。わたし自身、以前の記事でも「動滑車は2本のひもで支える」と書いています。歌にするときに問題文を見直し、テストでは「糸」と書かれていることに気づきました。
日常の言葉としては通じても、問題用紙で見た言葉とつながらなければ、思い出す助けになりません。歌詞も「糸」に統一しました。
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これから確かめること:次女が聴いて、問題につながるか
曲はできましたが、次女の反応はまだ分かりません。気に入るか、歌の順番を問題の理由として使えるか、勉強の負担が増えないかを、これから見ていきます。
合わなければ、歌を増やすつもりはありません。テーマの切り方、言葉、長さを見直します。作ったことより、本人に合う形を探すほうが大切です。
追記:聴かせてみました(8月4日)
この記事を公開した翌朝、「よかったら聞いてみて」と、iPadで渡してみました。
夜に妻から聞いたところ、「意外と面白い」と言っていたそうです。
妻も驚いていました。「数え歌みたいな地味な曲かと思ったら、今どきの曲でびっくりした」と。
語呂合わせにしなかった理由を、妻に話してはいませんでした。それでも「暗記用の歌」らしくない仕上がりには聞こえたようです。
わたし自身はその場にいなかったので、どんな顔で聴いていたのかは分かりません。ただ、いちばん心配していた「押しつけになるかもしれない」は、ひとまず杞憂だったようです。
覚えられたかどうかは、まだ分かりません。それが分かるのは、次のテストのときです。
まとめ:AI学習ソングは、取りこぼしを言葉にする試作です
わが家では、答案から選んだ小さな取りこぼしを、理由と流れでつなぐ歌にしてみました。AIの下書きは教材と照合し、効果はこれから確かめます。
向いているのは、子どもの取りこぼしや理解しやすい順番を把握し、教材を見ながらAIへの依頼を具体的にできる家庭です。歌だけで暗記を解決したい場合や、AIの出力を確認せずに使いたい場合には向きません。
親が直接教える代わりに、子どもが取り組みやすい形を整える。その方法は歌だけではありません。答案から復習問題を作った記録も、これからの手がかりになるかもしれません。