地理が苦手な長女のために、パパがAIで専用学習アプリを作った話
「パパ、ありがとう」の一言が聞きたくて。中学2年の長女の定期考査の答案用紙を見て感じた「悔しさ」を、AIと一緒に形にした話です。
目次
わが家には、中学2年の長女と、小学6年の次女がいます。
先日、長女が定期考査の答案用紙を持ち帰ってきました。妻と並んでそれを眺めながら、私はあるパターンに気づきました。
「あ、これ、わかってるのに惜しいやつだ」
サヘルを「サノラ」と書いていたり。グレートリフトバレーを「グレートリフトベレー」と書いていたり。知識は頭の中にあるのに、最後の一文字のところでつまずいているのです。
「この子の悔しさを、パパの力で少し楽にしてあげられないかな」
そう思ったのが、今回の話の始まりです。
市販のアプリじゃ、なんか違う
まず考えたのは、既存の学習アプリを探すことでした。
でも、学校の定期考査の内容に合わせてくれるアプリはありません。当然です。全国の中学生が使うアプリが、うちの長女の答案用紙に合わせて問題を作ってくれるわけがない。
「だったら、作ればいい」
エンジニアでも何でもない私が、そう思えるようになったのは、AIという存在のおかげです。
AIと一緒に「長女専用アプリ」を作ってみた
長女の答案用紙と問題用紙を手元に、私はAI(Claude)に話しかけました。
「長女が定期考査で間違えた問題を練習できる学習アプリを作りたい」
AIはすぐに動いてくれました。間違いのパターンを分析して、どんな形式の問題が効果的か提案してくれて、実際に動くアプリのプログラムを書いてくれた。私はほぼ、「こうしたい」「ここを直して」と話しかけるだけです。
数時間後、スマホで動く学習アプリが完成していました。
長女のための、5つの練習モード
できあがったアプリには、長女の「今の課題」に合わせた機能を入れました。
📚 単元別モード
アフリカ・中東、南北アメリカなど、単元を選んで問題に挑戦できます。テスト前に集中したい範囲だけ練習できる、一番シンプルなモード。
🎯 苦手克服モード
正解率が低い問題を自動で集めて出題します。アプリが「長女の苦手」を覚えていてくれるので、効率よく弱点をつぶせます。
📝 定期考査モード
全問題からランダムに出題。本番の試験に近い感覚で練習できます。
✏️ タイピングモード
選択肢を選ぶのではなく、答えを自分で入力するモードです。一文字でも違えば不正解。「サヘル」を「サノラ」と書いてしまうような惜しいミスを、ここで直します。
間違えると、どこが違うか色で表示されます。「あ、ここだけ間違えてた」が一目でわかる仕組みです。
🔗 なぜ?モード
「なぜ、デトロイトで自動車産業が発展したのか?」「なぜ、ブラジルの公用語はポルトガル語なのか?」
事実の暗記だけでなく、原因と結果のつながりを考える問題です。社会科は「なぜ?」がわかると、丸暗記から一段上の理解に変わる。長女の思考力を伸ばしたくて、このモードを追加しました。
「長女のためだけ」という特別感
このアプリには、もうひとつこだわった点があります。
家族以外はアクセスできないようにしたこと、です。
許可したメールアドレスの人だけが入れる仕組みになっていて、見知らぬ人がアクセスしても、中身は一切見えません。長女専用の、閉じた安心な空間です。
初めてアプリを見せたとき、長女がこう言いました。
「これ、私のためだけに作ったの?」
少し驚いたような、照れたような顔で。
技術でできることより、そのひと言の方が、ずっと私の心に残っています。
おわりに
市販のドリルではなく、塾のテキストでもなく、「うちの子のためだけ」に作った問題集。
AIがあれば、エンジニアじゃなくてもそれが作れる時代になっているんだと、今回実感しました。
次のテストが終わって答案用紙が届いたら、また新しい問題を追加します。長女の成長に合わせて、アプリも少しずつ育てていく予定です。
もし「自分でも作ってみたい」と思ったら、具体的な手順をまとめた記事も書きました。GoogleドライブでのスキャンからAIへの指示、公開の方法まで、ステップごとに解説しています。
→ 【実践編】紙のテストをAI学習アプリにして家族限定公開するまでの全手順