証券口座は2つ持っている。"守りのSBI"と"攻めの楽天"を、目的で分けているわが家の話
証券口座をひとつにまとめず、家族の資産形成用と自分のお小遣い用で2系統に分けているわが家の使い分け。あえて家計簿に連携しない口座を夫婦それぞれ持つ、という設計の話です。
目次
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「証券口座って、結局ひとつにまとめたほうがいいの?」
投資の話になると、よくそんな質問を受けます。手数料の管理も、資産の把握も、ひとつにまとめたほうがシンプルでラク——たしかに、その通りだと思います。
でも、わが家はあえて「まとめない」という選択をしています。
証券口座は2つ。銀行も2つ。そして、そのうちのいくつかは「家計簿にあえて連携しない」と決めています。
今日は、なぜわが家がそんな使い分けに行き着いたのか、その考え方を正直にお話ししようと思います。
正直に打ち明けると、最初の私は、まったく逆のことをしていました。楽天もSBIも、自分の口座はすべて家計簿に連携させて、何もかも「見える化」していたのです。そこから今の形に切り替えたのには、ある小さなきっかけがありました。その話は、記事の後半でお話しします。
投資の口座を「ひとつにまとめない」と決めた話
家計管理の基本は「シンプルにすること」だと、私はずっと思ってきました。口座が散らばっていると、それだけで頭の中が慌ただしくなる。だから入り口は絞ったほうがいい——その考えは、今でも変わっていません。
ただ、お金には「役割」があります。
家族みんなの未来のために、コツコツ積み上げていくお金。 そして、自分が責任を持って、自由に使ったり運用したりするお小遣い。
この2つは、同じ「お金」でも性質がまったく違います。混ぜてしまうと、どちらの判断も中途半端になる気がしたのです。
だからわが家は、お金の役割ごとに口座を2系統に分けました。
- 守りのお金(家族の資産形成) ── SBI証券 × 住信SBIネット銀行
- 攻めのお金(自分のお小遣いの運用) ── 楽天証券 × 楽天銀行
「シンプルにする」と「役割で分ける」。一見矛盾するようですが、わが家にとっては、これが一番すっきりした形でした。
守りのお金 ── SBI証券 × 住信SBIネット銀行
家族の資産形成にあてているのが、SBI証券と住信SBIネット銀行の組み合わせです。
ここは、派手に動かしません。値動きを毎日チェックしたり、タイミングを狙って売買したり、ということはほとんどしていません。教育費という長い持久走の横で、静かに積み上がっていく——そういう役割の口座です。
選んでいる理由は、銀行と証券のつながりのよさ。住信SBIネット銀行に入れておいたお金が、そのままSBI証券の買付に使える「SBIハイブリッド預金」という仕組みのおかげで、「今月いくら証券に移そう」と考える手間がほとんどありません。
家族のお金まわりは、証券会社をSBIに統一しています。娘たちの分もSBI証券で管理していて、家族の「守り」の窓口はここ、と決めておくと、全体の状況がぐっと把握しやすくなります。「家族はSBIに集約、自分のお小遣いは楽天」——この線引きが、わが家のいちばんの軸です。
このあたりは別の記事で詳しく書いているので、よければあわせて読んでみてください。
→ 住信SBIネット銀行の「目的別口座」を使ってみた。子育て中の家計管理がラクになった話 → 投資を頑張るのをやめたら、続くようになった話。三井住友カード×SBI証券で作った、わが家の積立の仕組み
「守りのお金」は、わが家にとっては”動かさない安心”が一番の価値です。だからこそ、管理がラクで、つい触りたくならない仕組みであることが、何より大事だと感じています。
攻めのお金 ── 楽天証券 × 楽天銀行
もうひとつの系統が、楽天証券と楽天銀行の組み合わせ。こちらは「自分のお小遣いの運用」にあてています。
家族のお金とは切り離して、自分の裁量で動かせる範囲。金額が大きいわけではありませんが、「自分の責任で、自由に試せる場所」を持っておくと、投資との付き合い方にメリハリが出ます。
※具体的な金額や運用内容は、ここでは書きません。あくまで「家族のお金とは別に、自分用の口座を持っている」という話として読んでいただければと思います。
楽天証券と楽天銀行を選んでいるのは、この2つの相性のよさもあります。「マネーブリッジ」という仕組みで銀行と証券をつないでおくと、貯金から投資への資金移動がとてもスムーズ。「ちょっと試してみようかな」と思ったときの一手間が減ります。
この”攻め”系統の決済も楽天カードでまとめています。銀行・証券・カードが同じ経済圏にあると、お小遣いの出入りが一つの画面で追えるのがラクです。
それに、楽天銀行は最近スマホATMに対応したので、キャッシュカードを持ち歩かなくても入出金ができるようになりました。財布が軽くなったのは、地味にうれしいポイントです。
ちなみに、娘たちの銀行口座も楽天でそろえています。わが家では、児童手当はいったん私の楽天銀行口座に振り込まれるのですが、そこから子どもたちの楽天口座へ移すときは、楽天銀行どうしなので振込手数料がかかりません。こういう「家族内のお金の移動がラク」という点も、続けやすさにつながっています。
家計簿に連携しない口座を、夫婦それぞれ1つずつ持っておく
ここが、わが家の使い分けでいちばん独特なところかもしれません。
わが家は、夫婦の家計をマネーフォワードMEで「見える化」しています。お互いの収支が透明に共有されていて、「配当が少し増えたね」なんて会話が生まれる。これはこれで、信頼の土台になっています。
ただ、この家計簿には、楽天の口座だけはあえて連携していません。 私も、妻も、です。
妻も楽天銀行で、自分のお小遣いを管理しています。お互い、相手のお小遣いの使い道までは見ない。見えない。それぞれが自由に使える小さな領域を、あえて残しているわけです。
「全部見える化したほうがいい」という声もあると思います。実際、家計の大部分は透明にしておくべきだと私も思います。
でも、すべてを見える化してしまうと、ちょっとした買い物にも気をつかってしまう。お互いに、ほんの少しだけ「相手に見られない自由なお金」があるほうが、かえって長続きするのではないか——そう感じています。
「家計は透明に共有、お小遣いはお互い不可侵」。 わが家の、ささやかな知恵です。
冒頭で「あるきっかけがあった」と書きました。これがその話です。
最初の私は、楽天もSBIも、自分の口座を全部ひとつの家計簿に連携させていました。すべてが見えているほうが安心だと、当時は思っていたのです。
きっかけは、妻の何気ないひとことでした。「お互いのお金の使い方を、いちいち気にせず使えるほうが気がラクなんだけど」。言われてみれば、たしかにそうかもしれない。お互いの収支をすべて見える化していると、ちょっとした買い物にも、どこか相手の目を意識してしまう。
そこで、それぞれの個人口座(楽天)だけは家計簿から外し、お互いに干渉しない形に切り替えました。結果として、これがわが家にはとても合っていました。
分けたら、何が変わったか
口座を役割で分けてみて、いちばん変わったのは「気持ちの整理」でした。
家族の資産形成のお金は、どっしり構えて動かさない。自分のお小遣いは、気軽に試したり遊んだりできる。この2つがはっきり分かれていると、「守るべきお金を、つい気分で動かしてしまう」ということがなくなります。
そして、夫婦それぞれに「見られない自由なお金」があることで、お金の話がギスギスしにくくなった気もします。透明にすべきところは透明に、そっとしておくところはそっと。そのメリハリが、わが家には合っていました。
もちろん、これが唯一の正解だとは思いません。ひとつにまとめてシンプルにするほうが合う家庭もあるでしょう。大切なのは、自分たち家族が「これなら続けられる」と納得できる形を見つけることだと思います。
3つ目の選択肢としての松井証券
ここまでSBIと楽天の話をしてきましたが、証券会社にはそれぞれ違う良さがあります。
たとえば、離れて暮らす私の父は、長年松井証券を愛用しています。父が大切にしているのは、ネット銀行との連携のような効率ではなく、「困ったときに電話で人が出てくれる」という安心感でした。
証券会社選びは、スペックだけでは決まりません。自分や家族の暮らし方、年齢、性格によって「しっくりくる場所」は変わります。SBI・楽天とはまた違う「人の声がある安心感」が気になる方は、こちらの記事もどうぞ。
→ SBI証券と松井証券、わが家の選び方。親世代には「電話サポートの手厚さ」が決め手だった話
おわりに
証券口座をひとつにまとめるか、役割で分けるか。
正解はひとつではありません。わが家は「守りのSBI」と「攻めの楽天」、そして「あえて連携しない夫婦それぞれの口座」という形に落ち着きましたが、これはあくまでわが家の暮らしに合った答えです。
ひとつだけお伝えしておきたいのは、投資には元本保証がないということ。家族の資産形成のお金も、お小遣いの運用も、増えることもあれば減ることもあります。だからこそ、自分が納得できる範囲で、無理のない形で続けることが何より大切だと感じています。
わが家の使い分けの話が、あなたが「自分の家のお金の形」を考えるきっかけに、そっとなれば嬉しいです。
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