高配当株、気になった1銘柄をどう調べる?Yahoo!ファイナンスとIR BANKでの確認手順
「自己資本比率や配当性向って、どこで見るの?」——物差しは決めても、実際の調べ方でつまずきがちです。気になった高配当株の候補を1社、Yahoo!ファイナンスとIR BANKを使ってどう確認しているか、わが家の手順を順番に紹介します。特定銘柄の推奨ではなく、自分で確かめる力をつけるための実践メモです。
目次
最初にお断りを。この記事は投資のおすすめでも、特定の銘柄をすすめるものでもありません。連載「初心者パパの高配当株ノート」として、気になった1銘柄を自分でどう調べているかの手順を、わが家のやり方として書き残すものです。投資は最後はご自身の判断と責任で——という前提で読んでもらえたら嬉しいです。
別の記事で「利回りだけで選ばない物差し」の話を書きました。でも、いざやろうとすると、最初の壁はもっと手前にあります。「自己資本比率や配当性向って、そもそもどこで見るの?」です。私も最初はそこで止まりました。
そこで今回は、気になった候補を1社、Yahoo!ファイナンスとIR BANKでどう確認していくかを、順番に書いてみます。
ステップ0:そもそも候補をどう見つけるか
調べる前に「調べる相手」が要ります。わが家のとっかかりは2つです。
- 証券会社のスクリーニング機能で、配当利回り(わが家の目安は3.75%〜5.00%)などの条件で絞る
- Yahoo!ファイナンスの配当利回りランキングなどを眺めて、気になった名前をメモする
ここで出てくるのは、あくまで「候補」です。利回りが条件に合っただけで、中身はまだ何も見ていません。むしろここからの確認が本番です。
利回りの前に何を見るか、という物差しそのものはこちらに書いています。
→ 高配当株、私はこの順番で絞り込んでいます。利回りだけで選ばないための“わが家の物差し”
ステップ1:Yahoo!ファイナンスで「今の姿」をざっと見る
まずはYahoo!ファイナンスで、その銘柄のページを開きます。ここで見るのは「今の断面」です。
- 株価・配当利回り:今いくらで、利回りは何%か
- PER・PBR:割高すぎないか(わが家の目安はPER15倍以下・PBR1.5倍以下)
- 1株配当:年間いくら配当が出ているか
ここはあくまで「第一印象」を掴む場所です。数字が目安から大きく外れていれば、その時点で候補から外すこともあります。逆に、ここを通っても、まだ「良さそう」とは判断しません。今の数字だけでは、その会社が続いてくれそうかは分からないからです。
ステップ2:IR BANKで「推移」を見る(ここがいちばん大事)
次がわが家のいちばんの山場、IR BANKです。Yahoo!ファイナンスが「今の断面」なら、IR BANKは「過去からの流れ」を見る場所。高配当株で本当に確かめたいのは、ここだと思っています。
IR BANKで私が必ず見るのは、この4つです。
- 売上・利益の推移:右肩上がり、または安定しているか。年々ジリ貧になっていないか
- 配当の推移と「減配歴」:過去に配当を減らした年(減配)がないか。連続増配なら心強い
- 営業キャッシュフロー:毎年プラスか。本業できちんと現金を稼げているか
- 配当性向:利益の何%を配当に回しているか(わが家の目安は50%以下。高すぎると無理して配っている可能性)
特に減配歴と営業キャッシュフローは、配当が続くかどうかの生命線だと思っています。利益が出ていないのに配当だけ高い会社は、あとで配当を減らすことがある。IR BANKの推移を見ると、その「危うさ」が数字の流れとして見えてきます。
ステップ3:過去の利回り水準と比べて、「今は高め?」を見る
ここまでで「会社として続きそうか」を確認したら、最後に「今の株価は、その銘柄として割安寄りか」を見ます。
使うのは、その銘柄の過去の配当利回りの水準です。今の利回りが、過去数年の“いつもの利回り”より高い位置にあるなら、株価は相対的に安め——という見方ができます。
わが家は、バフェット・コードの「株価×配当利回り」のグラフをざっくり眺めています。きっちり数値で見たいときは、IR BANK(年ごとの数値が並ぶ)や、マネックス証券の「銘柄スカウター」(過去10年超の利回り推移が数値で見られる)が便利です。
ただし、これは「安いから買う」のスイッチではありません。あくまで割安さを考える材料のひとつ。詳しくは買い時の記事に書きました。
→ 高配当株の買い時、わが家はこう考える。20%下落を合図に、利回りと業績を見ている話
ステップ4:最後に「なぜ今この株価なのか」を確かめる
数字がそろっても、もうひと手間かけます。「なぜ今、この株価なのか」を、決算資料やニュースで確認するんです。
利回りが急に高くなっているとき、その裏で何かが起きていることがあります。一時的な市場全体の調整なら気にしすぎなくていいけれど、業績の下方修正や減配の発表が理由なら話は別。安いのには理由があることもあるからです。ここは数字に出ない部分なので、最後は周辺情報を読んで判断します。
わが家の確認手順:まとめ
気になった1銘柄を、わが家はこの順番で見ています。
- Yahoo!ファイナンスで今の姿(株価・利回り・PER・PBR)をざっと見る
- IR BANKで推移を見る(売上・利益/減配歴/営業CF/配当性向)← いちばん大事
- 過去の利回り水準と比べて、今が割安寄りか(バフェット・コード/銘柄スカウター)
- 「なぜ今この株価なのか」を決算・ニュースで確かめる
最後に正直なことを書くと、この全部がきれいにそろう銘柄は、めったにありません。完璧を求めると、いつまでも1社も選べない。なので「目安の7〜8割をクリアしていれば候補に入れる」くらいの、ゆるい運用にしています。
大事なのは、誰かの「おすすめ銘柄」を鵜呑みにせず、自分で数字を確かめる手順を持っておくこと。その手順さえあれば、相場が荒れても、自分の頭で落ち着いて考えられるようになりました。
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この記事は、私自身の体験と考えをまとめたものです。特定の銘柄や投資手法をおすすめするものではありません。各ツールの数値は時点によって変わり、内容の正確性を保証するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがあり、配当金の額や有無、将来の値上がりも保証されません。投資の判断は、ご自身の責任で行ってください。