紙の「お手伝い表」をAIとアプリにしたら、パパの週末が変わった話
娘たちの「◯」をスプレッドシートに打ち込む週末作業が、AIと一緒にアプリを作ったことで消えました。技術の話というより、家族の時間の話です。
目次
日曜の夜。娘たちはもう「チャージまだ?」と待っているのに、私はリビングで紙の表とスプレッドシートをにらめっこ。鉛筆でつけられた「◯」を数えながら、「休みの終わりに、また何やってるんだろう」と小さくため息が出ました。
週末になると、私にはひとつのルーチンがありました。
リビングのテーブルに貼ってある紙のお手伝い表を外して、娘たちがつけた「◯」をひとつひとつ数えて、スプレッドシートに打ち込んで、計算して、「みんなのおさいふ」(子どもたちが使えるプリペイドカード)にチャージする。
娘たちの頑張りを見つめる時間でもあったので、嫌いではありませんでした。でも正直に言うと、なかなかの重労働でした。
【Before】紙と手作業の週末ルーチン
わが家のお手伝いは、紙の表が基本でした。
お風呂掃除、食器の片付け、ゴミ捨て……。項目ごとに「◯」が増えていく様子を見るのは、単純に嬉しいものです。中学2年の長女も、中学受験中の小学6年の次女も、なんだかんだで毎週ちゃんとやってくれていました。
ただ、週末の集計作業は私の仕事。「◯」を数えて、スプレッドシートに打ち込んで、正しく計算できているか確認して……。間違いがあれば修正して。娘たちはもうチャージを待っているのに、パパはまだ画面とにらめっこ、という週も何度かありました。
【きっかけ】娘たちがスマホを使えるようになった
変化のきっかけは、娘たちがスマホを持ち始めたことでした。
「だったら、紙じゃなくてスマホで入力してもらえばいいんじゃないか」
そう気づいたとき、頭の中でもうひとつの考えが浮かびました。「それなら集計も自動化できるかもしれない」。
とはいえ、私はエンジニアではありますが、こういう家庭向けのアプリをゼロから設計するのは別の話です。そこで相談したのが、設計を一緒に考えてくれたジナ(Gemini)と、実際の開発を二人三脚で進めてくれたセツ(Claude)でした。
「こういう動きにしたい」「ここを直してほしい」と言葉で伝えるたびに、形になっていく。あの感覚は、なかなか新鮮でした。
【After】スマホで入力、集計は自動
完成したのは、二段構えの仕組みです。
子どもたち向けのアプリ:長女と次女がそれぞれ自分のアイコンを選んで、今日やったお手伝いを入力します。紙に鉛筆で書く代わりに、スマホで数タップするだけ。データはGoogleスプレッドシートに自動で記録されます。
親向けの集計ツール:私はCSVを読み込むだけで、週ごとの集計が一覧で出てきます。「みんなのおさいふ」へのチャージ額も、すぐに確認できます。
正直に言います。圧倒的に楽になりました。
打ち込み作業がなくなっただけで、週末の気分がこんなに変わるとは思っていませんでした。
アプリ化して気づいた、意外なメリット
楽になった以外にも、やってみて初めて気づいたことがあります。
娘たちが自分の頑張りを意識するようになった:紙の◯は週末にしか振り返れませんでしたが、アプリだと今週の入力がいつでも見えます。「今週あと何回やればいくらになる」と計算するようになりました。
家族の会話が少し変わった:「今週はこんなに頑張ったね」という話が、データを通してより具体的になりました。なんとなくの「頑張った」より、数字で見えると話しやすいようです。
おわりに
アプリ化で浮いた週末の時間は、大したことではないかもしれません。30分とか、1時間とか。
でも、それが毎週続くと、けっこうな差になります。何より、「さあ集計しなきゃ」というプレッシャーがなくなったことが、思いのほか気持ちを楽にしてくれました。
技術は、家族の時間をもっとゆったりさせるために使えるんだな、と実感した経験でした。
同じように「毎週の手作業をどうにかしたい」と思っているパパ・ママがいたら、AIに相談してみるのは意外とアリだと思います。「こうしたい」を言葉にさえできれば、形にしてくれますよ。
そして、この集計作業から解放されて浮いた週末の時間は、そのまま「娘たちの学びを支えるアプリ作り」に使えるようになりました。わが家では、お手伝い表のあとに学習アプリへと挑戦が続いています。
- 作り方をいちばん詳しく書いたのはこちら → 【実践編】紙のテストをAI学習アプリにして家族限定公開するまでの全手順
- 受験を控えた長女のために作った話 → 地理が苦手な長女のために、パパがAIで専用学習アプリを作った話
- わが家のAI活用をまとめて読むなら → 【まとめ】AIで子どもの学びを支える——わが家の試行錯誤と4つの実践記録