【中学受験ログ2027 #13】同じ政治の大問なのに14問から6問へ。上がった理由と下がった理由は同じでした
夏期講習で平均+62.5点だった8月25日と、全国公開模試で平均−29.7点だった8月30日。社会の答案を比べると、力が急に変わったのではなく、問われ方の違いが見えてきました。取れたところと取りこぼしを、全国正答率から見直した記録です。
目次
このブログでは「中学受験ログ2027」として、中学受験を目指す小6の次女との伴走で感じたことを、不定期で書き残しています。今回は、夏期講習で上がった回と全国公開模試で下がった回の社会の答案を、並べて見直した記録です。
夏期講習の最後にあった塾内のテストでは、4科の平均との差が平均+62.5点でした。前回の記事では、答案を大問ごとに見て、得意な型が多く出たからこそ「取れるべくして取れた」と書きました。
その5日後、外部生も受ける全国公開模試では、4科が平均−29.7点でした。数字だけを見たときは、前の回で見つけたことまで揺らいだ気がしました。
受けたテストが違うので、この2つの数字を引き算して「これだけ動いた」とは言えません。比べられるのは点数の動きではなく、答案の中身のほうでした。
でも、答案を開き直すと、上がった理由と下がった理由はつながっていました。本人の力が急に変わったのではなく、どんな形で問われたかが違っていたのです。
1. 8月30日の公開模試は、4科で平均−29.7点でした
まずは、教科ごとの差を並べました。すべて平均点との差です。
| 教科 | 今回の平均との差 |
|---|---|
| 国語 | 平均+4.1点 |
| 算数 | 平均−9.5点 |
| 社会 | 平均−19.6点 |
| 理科 | 平均−1.7点 |
| 4科 | 平均−29.7点 |
4科の数字は、成績表の4科欄からそのまま取っています。4科全体の平均と比べた差であって、教科ごとの差を足し合わせた数ではありません(足すと別の数字になります)。
社会が大きく下がり、算数も平均を下回りました。結果を見たとき、夏の最後に見えた手ごたえは何だったのだろう、と親のほうが迷いました。
ただ、合計と教科だけでは、どこで起きたことなのかまでは分かりません。前回と同じように、社会の大問まで下りて見ました。
2. 同じ政治の大問でも、問われ方が変わっていました
8月25日の社会では、三権分立・国会・内閣のしくみを問う大問で14/15でした。世論、国民審査、内閣不信任、違憲審査、三審制といった仕組みは、ほとんど取れていました。
一方で8月30日は、被選挙権の年齢、任期、3分の2、特別国会など、制度の数字や名称を答える政治の大問でした。同じ政治を扱った15採点行で、正解は6行でした。
ここでいう「採点行」は、答案で丸やバツが付いた1行のことです。記述の部分点などで分かれるため、問題の数とは一致しません。この記事では、数え方をそろえるために採点行で書いています。
前の回で取れていたから、今回も政治なら取れるとは限りませんでした。けれども、今回だけを見て「前の回はたまたま」「社会が急にできなくなった」と決めるのも違うと思います。
- 上がった回も下がった回も、答案の中身まで見てから受け止める
- 「政治が得意」「暗記が苦手」と、一つの言葉で本人を決めない
交通の大問は、知識と資料の読み取りが混ざっていました
交通・地理資料の大問は、19採点行のうち4行が正解でした。地名や輸送に関する知識だけでなく、資料から輸送のしくみを考える問いも混ざっています。
その中で、乗用自動車、原油、半導体など、全国正答率が80%以上の3行は取れていました。大問まるごとを「できなかった」とまとめると、この残っているところも見えなくなります。
政治の大問にも、条件を読み取る難しさが残っていました
政治制度を扱う大問でも、用語だけが課題だったわけではありません。数字と名称を取り出すことに加えて、設問の条件を読み取るところにも、親が見直したい場所がありました。
「しくみなら取れる、名称なら取れない」ときれいに分けられる答案ではありません。前の回で立てた見立ては大筋で支えられましたが、今回の一枚だけで理由を一つに決めることはできませんでした。
3. これまでに築いた土台は、しっかり残っていました
全国正答率が80%以上の問題を見ると、4教科とも取れているところが残っていました。
| 教科 | 全国正答率80%以上で正解した採点行 |
|---|---|
| 国語 | 4/5 |
| 算数 | 6/7 |
| 社会 | 7/8 |
| 理科 | 8/8 |
4科が平均を下回った回でも、これまでに積み上げてきたところは、しっかり残っていました。社会でも、全国の多くが取れている問題は取れています。
いっぽうで、社会の全国正答率60〜79%の帯は4/10でした。難しい問題を広く追う前に、まず届きそうなところを確かめる。わが家の見方は、そのままでよさそうです。
4. 「暗記が苦手」と決めず、見直す場所を絞りました
今回の答案には、社会全体をやり直すより先に、親が見直したい場所が名前で残っていました。
- 交通・輸送:資料と知識を行き来する問い
- 近現代史:戦争・条約・年代のつながり
- 選挙と国会:数字や名称、設問の条件
これは、今回の答案を「社会が下がった」で終わらせず、どこで手を貸せるかを見失わないための印です。
わが家では、全国正答率50%以上で落とした問題から見直しています。難問まで全部を追いかけるより、いま届くところを確かめるほうを先にしたいからです。
まとめ:上がった理由も下がった理由も、答案の中にありました
8月25日に上がった回では、しくみを説明する問いが多く出ていました。8月30日に下がった回では、同じ政治でも数字や名称を答える問いが並んでいました。
二つの答案を並べると、成績が急に上下したというより、出題の聞かれ方で見え方が変わったのだと思います。ただし、交通の混合型や政治の取りこぼしもあり、理由を一つに決めることはできません。
良かった回も、下がった回も、親が先に物語を作らずに答案を開く。その一手間を続けることで、できているところを消さずに、手を貸す場所だけを選べる気がしています。
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