Mもっちパパの記録

【中学受験ログ2027 #12】合計が大きく上がった回。答案を調べたら「取れるべくして取れて」いました

夏期講習4回目のテストで4科の合計は大きく上がりました。この春からの24回分の答案と突き合わせると、効いていたのは難問ではなく「全国の半分以上が取れている問題」でした。得意な型が出た回だったこと、本人の実感と答案が一致したこと、まだ弱いところがどこかまで見た記録です。


目次

このブログでは「中学受験ログ2027」として、中学受験を目指す小6の次女との伴走で感じたことを、不定期で書き残しています。今回は、成績が上がった回の答案を、下がった回と同じ手順で読み直した記録です。

夏期講習のテストは4回ありました。前回の記事では、3回目までで4科の合計が下がり続けたことを書いています。

その4回目。4科の合計は、平均との差が平均+62.5点になりました。3回のテストで下向きに並んだあとの、大きな上がり方です。

ただ、正直に書くと、この回は読み終えるのが早くなりそうでした。下がった回は原因が見つかるまで何度も見返すのに、いい数字が出ると、そこで納得してしまう。 同じ一枚なのに、かける時間が変わってしまいます。

そこで今回は、下がった回と同じだけ手をかけました。この春からの答案を全部ひらいて、上がった理由を探しています。

分かったのは、「急にできるようになった」ではありませんでした。

この記事で分かることは、次の3つです。

  • 上がった回に、実際に何が起きていたのか
  • なぜ、この回は取れたのか
  • それでも残っている、弱いところはどこか

1. 夏の4回目は、4科も4教科もそろって上がりました

夏の4回を、合計と教科を1つの表にして並べます。すべて平均との差です。

1回目2回目3回目4回目
4科合計+9.0−7.3−14.2+62.5
(評価)6558
国語+4.1+4.9−7.2+11.2
算数+27.3+0.2−0.5+37.3
社会−7.4−4.4+1.8+18.3
理科−12.7−5.3−5.6−2.4

3回目まで、合計は下向きに並んでいました。前回の記事は、ここまでを書いています。

あわせて読みたい【中学受験ログ2027 #11】4科の合計は3回のテストで下がり続けたのに、社会だけ平均を超えていました

4教科が同時に上がると、原因を一つに決められません

ここで手が止まりました。夏休みのあいだ、わが家がやったことは一つではありません。歌を作り、答案を見直し、塾の宿題をやり、本人も机に向かっていました。そのどれが効いたのか、この数字だけでは切り分けられません。

下がった回なら、原因が見つかるまで探します。上がった回も同じように見ているつもりで、「できた理由」のほうは確かめきれていませんでした。

だから今回は、答案の中まで下りることにしました。

2. 効いていたのは、難しい問題ではありませんでした

わが家には、この春からのテストの正誤表がそろっています。公開模試、育成テスト、夏期講習のテストを合わせて24回分。設問ごとに、正解・不正解と全国正答率が並んでいます。

わが家がふだん気にしているのは、全国の半分以上が取れている問題を落とさないことです。難問を追うより、そこを確実にするほうが先だと考えているからです。

そこで、3回目と4回目で「全国の半分以上が取れている問題」のうち何割を正解できたかを並べました。

教科3回目4回目
国語60.6%82.9%
算数72.7%92.3%
社会66.7%89.1%
理科61.8%74.1%

4教科とも上がっていました。上がった3教科は、そろって20ポイント前後です。

つまり4回目に起きていたのは、「難しい問題が解けるようになった」ではなく「取れるはずの問題を落とさなかった」ということでした。

3. では、なぜ落とさずに済んだのか

もう一段下りて、大問ごとに数えました。社会がいちばんはっきりしています。

4回目の社会・大問問われていたこと正解
三権分立・国会・内閣しくみ14/15
経度と緯度・時差しくみ6/6
国際連合しくみ9/11
財政・税しくみ7/9
世界の国と位置覚えているかどうか8/13

5つのうち4つが「しくみ」を問う大問でした。 そして低かったのは、国と位置を覚えているかを問う大問だけです。

わが家では前から、社会は「しくみ・流れ」なら入りやすく、地名や年号の丸暗記は苦手だと感じていました。この回は、その得意な側が多く出ています。

本人も、同じことを言っていました

この記事を書いている途中、夕食の席で娘がこう言いました。

「三権分立と国会と内閣は、得意みたい」

こちらから聞いたわけではありません。そして答案を大問ごとに数えたのは、この言葉を聞く前でした。

数えた結果がいちばん高かった大問と、本人がいちばん得意だと感じている大問が、同じでした。

これは、けっこう大きいことだと思っています。 「できているつもり」と実際がずれることは珍しくありません。少なくともこの単元では、本人の感じ方を判断の材料にしてよさそうだと分かりました。

他の教科も、同じ形でした

  • 算数 … 3回目で崩れていた速さ・立体・点の移動が、4回目にはほとんど出ていません。代わりに場合の数と論理の問題が中心で、そこを取り切っています
  • 国語 … 漢字が10問すべて、四字熟語や文学史などの知識も9割正解でした。3回目は漢字が6割、知識が4割です。覚えていれば取れるところが、そのまま伸びています
  • 理科 … 生物の大問を、全問正解しています

まとめると、「たまたま当たった」ではありませんでした。 得意な型が多く出た回で、取れるべくして取れていたというのが実際のところです。

4. だからこそ、「力がついた」とは言えませんでした

ここは正直に書いておきます。

同じ数え方で、夏の4回それ以前の20回を比べました。もし夏期講習で力がついたのなら、夏の4回はそれ以前より良くなっているはずです。

そうはなっていませんでした。 国語・算数・社会の3教科がそろって上がった帯は一つもなく、ほとんどが1〜2ポイントの上下に収まっています。

  • 上がっていたのは、4回目の1回だけ
  • 夏の4回をならすと、それ以前と変わらない

もし4回目の結果だけを見て、うれしいまま読み終えていたら、「夏期講習の成果が出た」と書いていたはずです。

ただ、これは落ち込む話ではないと思っています。「相性の良い回だった」と分かったということは、相性の悪い単元がどこかも分かったということだからです。

5. 弱いところは、思っていたより細かい場所にありました

理科は4回とも平均に届いていません。差は−12.7 → −5.3 → −5.6 → −2.4と縮んでいますが、一度も超えていない。分野で分けると、中身が割れていました。

分野この春からの20回と比べて
生物良くなっていた
化学良くなっていた
地学悪くなっていた
物理悪くなっていた

理科をひとまとめにすると、この差が打ち消し合います。 「理科が苦手」でも「理科が伸びた」でもなく、中で分かれていたというのが実際でした。

鈴の音の問題で、はっきり分かれました

同じ実験でも、聞かれ方によって結果が違ったところがあります。

  • 6月「鈴の音の聞こえ方」… 正解
  • 8月「鈴の聞こえ方の変化」… 正解
  • 8月「鈴の音が伝わる順」… 不正解

「どう聞こえるか」は2回とも取れていて、「どういう順で伝わるか」だけ落としています。 単元の名前で「音が苦手」とまとめていたら、ここは見えませんでした。

社会でも、同じことが起きていました

得意だったはずの三権分立の大問で、15問のうち1つだけ落としています。モンテスキューでした。

世論も、国民審査も、内閣不信任も、違憲審査も、三審制も取れています。しくみは全部分かっていて、人の名前だけが乗っていなかった。

これも、わが家の感じていた「しくみは入るが、固有名詞は残らない」とそのまま重なりました。

6. 次にやることは、はっきりしました

わが家は、答案の正誤表から全国正答率が50%を超えているのに落とした問題だけを拾っています。全国の半分以上が取れている問題なら、うちの子にも届くはずだと考えているからです。

4回目の答案では、その条件に当てはまるところが20か所ありました。そのうち正答率のとくに高いところから4つを選んで、歌にしています。

落とした問題全国正答率
常任理事国91%
モンテスキュー78%
地震の波が届く時刻77%
音が伝わる順番76%

上の2つは社会、下の2つは理科です。 そして4つとも、しくみは分かっているのに名前や順番が乗っていないという、同じ形をしていました。

歌ができたのは、テストの4日後です。だから、この4曲がどう効いたのかは、この記事の時点ではまだ分かりません。 順番として、まだ確かめようがない段階です。

あわせて読みたい【中学受験】暗記が苦手な子に、「考える順番」が身につく学習ソングを作った話

7. 算数は、難しさと正誤が逆になっていました

もう一つ、同じ答案の中で気になったことがあります。算数です。

算数で落としたのは、3つだけでした。その3つの全国正答率が、こうなっています。

  • 85% の問題
  • 71% の問題
  • 10% の問題

いっぽうで、全国正答率が32%・42%・44%と並ぶ大問は、3問とも正解していました。

つまり、全国の半分も取れていない大問を3つとも取り切って、8割が取れている問題を落としています。同じ日の、同じ子の答案です。

10%の問題も落としています。ここは今すぐでなくていい、と親のほうで判断しました。いま手を貸すなら、あと少しで届く2つのほうです。難問対策を足しても、そこは埋まりません。

まとめ:良かった回ほど、なぜ良かったのかを見る

夏の4回を終えて、わが家の見る順番はこうなりました。

  1. 合計 … いまの大きさを知る。ここで一喜一憂しない
  2. 教科 … 隠れている伸びと、動いていない教科を見つける
  3. 全国正答率の帯 … 取れるはずの問題を落としていないかを見る
  4. 大問の中身 … その回に、どんな型が出ていたのかを見る

4つ目が、今回あたらしく足したところです。合計や評価は、出題との相性でも動きます。 何が出た回だったのかまで見ないと、良かった理由が分かりません。

今回そこまで下りて分かったのは、次の2つでした。

  • 良かったのは「急にできるようになった」ではなく、得意な型が出て、取れるべくして取れた
  • だから、まだ強化が要る単元がどこかも、同時にはっきりした

この2つは、セットで出てきます。 良かった理由を確かめないままだと、次にどこを厚くするかも決められません。

わが家は共働きで、全教科に横について見る時間はありません。だからこそ、確かめる場所を決めておきます。 増やしたのは確認の一手間だけで、見る量は増やしていません。

理科は、4回とも平均に届きませんでした。差は縮んでいます。地学と物理、そして固有名詞。次に手を貸す場所は、答案の中に名前で残っています。

夏の第1回で、全国正答率から理科の答案を見直した記録はこちらです。

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※実際の成績データをもとに分析していますが、子どものプライバシー保護のため、得点は平均点との差で表記しています。