ふるさと納税のワンストップ特例、マイナンバーカードで5分で終わった話
確定申告ってめんどう……ふるさと納税の控除手続きを、マイナンバーカードのワンストップ特例で済ませてみたら、たった5分で終わりました。5自治体ルール、オンライン申請の実際と紙との違い、注意点まで解説します。
目次
「ふるさと納税、結局やってない」
会話の中でそう言う人に、これまで何人も会いました。理由はだいたい同じ。
「控除の手続きが面倒そう」
わかります。私も最初はそうでした。「確定申告ってよくわからない」「日々、子育て仕事で忙しいのに書類の用意・郵送なんて時間がない」。
でも、2026年の今、ふるさと納税の控除手続きは、想像のはるか上を行く手軽さになっていました。
マイナンバーカードがあれば、スマホで5分。郵送いらず。紙書類いらず。
この記事では、わが家が実際にやってみたオンラインでのワンストップ特例申請と、5自治体ルール・紙との違いまで、まとめます。
初めての方へ:ふるさと納税の仕組みと、お金が戻る時期
ふるさと納税は、自治体に寄附し、返礼品があれば受け取れる仕組みです。上限内なら、自己負担2,000円を除いた分が、翌年の税金から差し引かれます。上限は年収・家族構成で変わります。わが家は楽天の「かんたんシミュレーター」で確認してから申し込んでいます。
寄附金はその年に出ます。ワンストップ特例では所得税の還付はなく、控除額の全額が翌年度分の住民税から引かれます。翌年6月から1年かけて減るため、「戻ってくる」というより、来年の税金を、今年先に払っているイメージです。
- 今年:寄附で現金が出る
- 来年6月〜:住民税が減る
- 自己負担:2,000円
中学受験の家庭は、12〜2月に塾代・入学金・学費が重なります。年末にまとめて寄附すると、いちばん現金が要る時期に現金が減ります。わが家は、トイレットペーパーやお米が切れそうな「必要なタイミングで頼む」のが原則です。寄附が年の中に分かれ、一度に大きな現金が出ません。
ワンストップ特例とは:確定申告なしで控除を受ける手続き
ざっくり言うと:
ふるさと納税の控除を、確定申告なしで済ませるためのお手軽手続き
普通、税金の控除を受けるには確定申告が必要です。でもふるさと納税の場合は、一定の条件を満たせば、確定申告なしでOKという特例があります。
使える条件:確定申告しない・5自治体以内・1月10日必着
- その年に確定申告をしない人
- 寄附先の自治体が、1年で5つ以内
- 翌年1月10日必着で申請できる人
医療費控除、住宅ローン控除の1年目、副業などで確定申告をする年は、ワンストップ特例を使えません。
申請したあとに確定申告をすると、ワンストップ特例の申請は無効になります。その場合は、ワンストップで申請した分も含め、確定申告書にふるさと納税の寄附金控除を書き直す必要があります。
申請方法は2通り:紙またはオンライン
方法① 紙のワンストップ特例申請書(昔からのやり方)
- 自治体から郵送で届く「ワンストップ特例申請書」に記入
- 本人確認書類(マイナンバーカードの写し等)を添付
- 翌年1月10日必着で郵送
→ シンプルですが、書類の保管や本人確認書類の用意、郵送が必要です。わが家は紙では申請していません。
方法② オンライン申請(マイナンバーカード必須)
- 自治体指定のアプリ・サイトにアクセス
- マイナンバーカードをスマホにかざして本人確認
- 寄附情報を確認して「申請」をタップ
→ 紙の郵送いらず。5分で完結。
わが家の実例:2026年は4自治体、すべてオンラインで申請
2026年9月時点で、わが家は4自治体に寄附しました。4自治体すべてのワンストップ特例申請を、9月3日までにオンラインで終えています。5自治体の枠は残り1つです。
- 市原市:ふるまど+IAM
- ほか3自治体:自治体マイページ+マイナアプリ
「ふるまど」は、複数の寄附のワンストップ申請をまとめて行えるサイトです。「IAM(アイアム)」は、マイナンバーカードで本人確認をするアプリです。
事前準備:寄附した自治体に合わせて、アプリを入れておく
自治体によって申請の窓口が違うので、組み合わせで準備します。
- ふるまど + IAM(IAMはマイナンバーカードで本人確認をするアプリ)
- 自治体マイページ + マイナアプリ(マイナアプリは旧マイナポータルアプリ。2026年8月に統合・改名)
どちらの組み合わせかは、寄附のあとに自治体から届く案内で分かります。手続きの途中で「アプリを入れてください」と止まるより、先に入れておくほうがスムーズです。

千葉県市原市:ふるまど+IAMでオンライン申請
- 楽天市場の申込みフォームに「税金控除申請に必要な書類送付について」という必須項目がある。オンラインで申請する人は「不要(ワンストップオンライン)」で大丈夫
- 選択肢は4つ(2026年9月時点)=不要(ワンストップオンライン)/不要(電子データにて確定申告)/必要(ワンストップ特例申請用)/必要(確定申告用)
- 申請はふるまど+IAMで、マイナンバーカードを使って完了。押印も郵送もなし
ここからは、ふるまど+IAMの画面です(氏名などは塗りつぶしています)。
1. ふるまどにログインして、寄附を登録する。 本人確認は、寄附のときに入力した電話番号の下4桁と生年月日。

2. 寄附一覧に、市原市の寄附が「未申請」で出る。 チェックを入れて「まとめて申請」。1回で最大10件まで。

3. 申請者情報を確認したら、「IAMで申請する」。 ここからマイナンバーカードの出番。

4. IAMアプリで、暗証番号を2つ入力する。 4桁の「券面事項入力補助用暗証番号」と、6〜16文字の「署名用暗証番号」。どちらもカードを受け取ったときに自分で決めたもの。

5. マイナンバーカードをスマホの背面に当てる。 「正常終了 1件」が出れば読み取り完了。

6. ふるまどに戻ると「申請済(確認中)」になり、その後「受付完了」に変わった。 ここまで、紙も郵便も一切なし。

ほかの3自治体:自治体マイページで、複数の寄附をまとめて申請
- 埼玉県草加市、茨城県つくばみらい市、茨城県桜川市は、自治体マイページ(mypg.jp)を利用
- 🔑 対応している自治体なら、複数の自治体・複数の寄附を1回の操作でまとめて申請できる。わが家は3自治体・4件を一度に済ませた
- マイナンバーカードの読み取りは計2回(1回目=本人確認・2回目=署名)。暗証番号は、ふるまど+IAMと同じく4桁と6〜16文字の2つ
- マイナンバーカードの読み取りには「マイナアプリ」が要る(上の「事前準備」参照)
- iPhoneの場合は、既定のブラウザをSafariにしておく/プライベートブラウズを解除しておく、と画面に注意書きがある
ここからは、自治体マイページ+マイナアプリの画面です。
1. 自治体マイページにログインして「オンラインワンストップ申請」へ。 申請準備の画面に「マイナンバーカードを計2回読み取ります」と出る。

2. 「マイナアプリ」のダウンロードが必要、と案内される。 ここで初めて知ると止まるので、先に入れておく。

3. 申請する寄附を選ぶ。 3自治体・4件にチェックを入れて「選択した寄附のワンストップ申請を始める」。

4. 読み取り1回目(本人確認)。 4桁の暗証番号を入れて、カードをスマホの背面に当てる。

5. 注意事項と同意にチェックして、読み取り2回目(署名)。 6〜16文字の署名用パスワードを入れる。

6. 「オンラインワンストップ申請完了」。 画面に「書面でのワンストップ申請書の提出は不要です」と赤字で出る。寄附一覧は「受付完了」に変わる。

4自治体とも紙では申請していません。わが家の場合は、書類を保管する必要も、郵送する手間もありませんでした。
オンライン申請のメリット3つ:失くさない・スキマ時間・郵送費ゼロ
① 紙書類を「失くす不安」がなくなる
ふるさと納税の悩みあるあるが、「ワンストップ申請書、どこに置いたっけ?」問題。1月10日の締切直前にバタバタして、結局確定申告に切り替えた経験のある方も多いはずです。
オンラインなら、書類そのものが存在しないので、失くしようがありません。
② スキマ時間:スマホで5分
紙の申請は「まとまった時間と机のスペース」が必要です。オンラインなら、ソファに座ってスマホを開いた5分でも進められます。
③ 郵送費:オンラインならいらない
微々たる差ですが、塵も積もれば。年5自治体分の郵送を全部オンライン化すれば、それなりの節約になります。
5自治体ルール:6つ目に手を出すと全部やり直し
ワンストップ特例の落とし穴は、「5自治体まで」のルールです。
- 5自治体以内 → ワンストップ特例OK
- 6自治体以上 → 確定申告が必須
- 同じ自治体は1カウント
たとえば千葉県市原市に3回寄附しても、1自治体としてカウントされます。
わが家は、手続きがいちばん楽なので、寄附先を年間5自治体までに抑えて、ワンストップ特例で完結させるようにしています。理由は、ワンストップで申請したのに途中で6自治体目に手を出すと、最初の5自治体のワンストップ特例が無効になり、確定申告が必要になってしまうから。
「年末ギリギリに駆け込みで6自治体目を頼んで全部やり直し」という失敗を避けるため、わが家は最初から「5自治体まで・ワンストップで完結」と決めています。手続きが苦手な家庭ほど、先に上限を決めておくと安心です。
マイナンバーカードがない場合:紙または確定申告
オンライン申請にはマイナンバーカードが必須です。まだお持ちでない方は、ふるさと納税を機に検討するのも選択肢です。
申請から受け取りまでには時間がかかります。必要な手続きや受け取りまでの期間は、お住まいの市区町村の案内で確認してください。
「ふるさと納税のために」だと動機が薄いかもしれませんが、マイナンバーカードは”持っているだけで楽になる”場面が、年々増えています。
申請方法の選び方:オンライン・紙・確定申告
2026年はオンラインだけで申請したわが家の考え方を、制度上の条件と合わせて整理します。
| 状況 | 推奨 |
|---|---|
| 自治体がオンライン対応している | オンライン一択 |
| 自治体が紙のみ対応 | 紙でもいいので、申込み時に「申請書の送付:必要」を選ぶ |
| 医療費控除などで確定申告をする | ワンストップは使わず、申告書に寄附金控除を書く |
| 6自治体以上寄附した | ワンストップは使わず、確定申告へ |
| マイナンバーカードがない | 紙の方法 or 確定申告 |
- マイナンバーカードだけでOK
- 使える条件は3つ
- 寄附先は5自治体まで
- 申込時は「不要(ワンストップオンライン)」
おわりに:手間が減れば、続く
家計改善でも投資でも、ふるさと納税でも、「手間が多いものは続かない」。これが私の基本ルールです。
ワンストップ特例のオンライン申請は、ふるさと納税のハードルを劇的に下げてくれる発明だと思います。
「手続きが面倒で、ずっとふるさと納税を見送ってきた」という方は、ぜひ2026年は試してみてください。マイナンバーカードがあれば、5分で世界が変わります。
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記載内容は2026年9月13日更新時点の情報です。ワンストップ特例の制度・期限は変更される可能性があります。最新情報は総務省ふるさと納税ポータルおよび各自治体の公式情報をご確認ください。
出典:国税庁 タックスアンサー No.1155「ふるさと納税(寄附金控除)」/総務省「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」/総務省「ふるさと納税の流れ」