親のパスワード管理、実家の父まで5人で1Password。3年使った共有の分け方
実家の父まで家族5人で1Passwordのファミリープランを約3年。管理者でも家族の個人の保管庫は開けないので、万が一のときに要るものは「父と私」の共有の保管庫に入れています。相手ごとの共有の分け方と、親と最初に話したい3つをまとめます。
目次
実家に住む父が、「ログインがだいぶ楽になった」と喜んでいました。
父は、ログインのたびの二段階認証を、だいぶ面倒がっていました。
いまは、パスキーという仕組みを1Passwordに入れて、iPhoneとMacBookの両方で使っています。
わが家は、1Passwordのファミリープランを約3年使っています。入っているのは、私・妻・長女・次女、そして実家の父の5人です。
でも親のスマホや口座のこととなると、話は別です。父に万が一のことがあったとき、家族は中を開けるでしょうか。
この記事でわかること
- 家族5人を1つにまとめ、共有の保管庫を相手ごとに分けるわが家の形
- 管理者でも開けない部分と、そのための備え
- 実家の親と、最初に話しておきたい3つ
アプリに入れるだけでは足りません。誰と何を共有するかを決めておくことが、いちばんの備えでした。
結論:家族5人を1つにまとめ、共有の保管庫を相手ごとに分ける
1Passwordのファミリープランは、基本料金で5人まで使えます。わが家はその5枠を、私・妻・長女・次女・実家の父で使っています。
1つの契約の中で、相手ごとに共有の保管庫を分けているのが、わが家の使い方です。
1Passwordでは、パスワードなどを入れておく場所を「保管庫」と呼びます。保管庫は、次の2種類。
- 個人の保管庫:一人ひとりに1つずつ。本人だけが見られる
- 共有の保管庫:選んだ家族と一緒に見られる。いくつでも作れる
わが家の共有の保管庫は3つです。
- 父と私:万が一のときに要るもの
- 私と妻:夫婦で使うもの
- 私と妻と子ども:家族みんなで使うもの

※ 人数と共有の保管庫の数は、1Password公式ページを参考にしています(2026年10月13日時点)。料金は時期で変わるので、1Password公式で確かめてください。
きっかけ:親に万が一のことがあったら、スマホにも口座にも入れない
親のスマホが開けないと、家族が困る場面があります。
わが家では、家族みんなが使っている1Passwordに、父にも入ってもらいました。
管理者でも開けないもの:だから共有の保管庫に入れておく
ファミリープランには「ファミリーオーガナイザー」という管理者の役割があります。わが家では私が管理者です。
私は、管理者なら万が一のときに家族の分も開けると考えていました。公式の説明を読むと、できることには条件がありました。
- できる:パスワードを忘れた家族が、もう一度入れるように手続きを始める
- できない:家族の個人の保管庫の中を見る
手続きを始めると、本人にメールが届きます。本人がメールを開いて新しいパスワードを作ったあと、管理者が手続きを完了します。
→ Recover accounts for family members(1Password公式・英語)
本人が操作できないとき、管理者でも個人の保管庫は開けません。
だから、万が一のときに家族が要るものは、最初から共有の保管庫に入れておきます。
わが家でも、万が一のときに要るものは「父と私」の共有の保管庫に入れています。

個人の保管庫が家族にも見えないのは、裏を返せば安心できる点です。自分だけのものは、管理者の私にも見えません。
※ 公式は、管理者を自分以外にもう1人置くことをすすめています。管理者本人が入れなくなったときに、手続きを始める人がいなくなるためです。
わが家の3つの共有の保管庫:父と私・夫婦・家族みんな
共有の保管庫は、「誰と」「何のために」で分けています。
同じ家族でも、見せたい範囲は相手ごとに違います。
| 共有の保管庫 | 一緒に見る人 | 入れているもの |
|---|---|---|
| 父と私 | 実家の父・私 | 万が一のときに要るもの |
| 私と妻 | 妻・私 | 夫婦で使うもの |
| 私と妻と子ども | 家族4人 | 家族みんなで使うもの |
※ 具体的に、どのサービスや口座を入れているかは書いていません。
実家の父の使い方:パスキーでログインが楽に、困ったら近くの妹が手を貸す
実家は父と母の二人暮らしです。近くには、私の妹と姉が住んでいます。
父のMacBookとiPhoneは、私がセットアップしました。父はiPadも使っています。
父は、自分でも1Passwordを使っています。
父がだいぶ面倒がっていたのは、ログインのたびの二段階認証でした。パスキーを1Passwordに入れてからは、iPhoneでもMacBookでも同じように入れます。
「ログインがだいぶ楽になった」というのが、父の言葉です。
分からないことがあると、近くに住む妹がサポートしてくれます。遠くにいる私が全部をやらなくても、続いています。
- 端末のセットアップ:私
- ふだんの使い方の手助け:近くに住む妹
- 万が一の備え:父と私の共有の保管庫
年10,662円を払う理由:無料の方法とくらべて
わが家の家計簿では、2026年3月に1Passwordへ10,662円を払っています。1年分です。
iPhoneやGoogleにも、パスワードを保存する仕組みがあります。パスワードを紙に控える方法もあります。
それでも1Passwordを選んでいるのは、信頼できることと、セキュリティが堅いと考えているからです。
もう1つの理由は、相手ごとに共有を分けられる点。5人の家族に合っていました。
3つ目は、特定のメーカーにしばられにくいことです。
私はWindowsのパソコンとMac、iPhone、iPadを行き来して使っています。妻と長女、実家の父は、iPhoneやMac、iPadです。
父のパソコンも、以前はWindowsでした。いまはMacに替わっています。
1Passwordは、Mac・Windows・iPhone・iPad・Android・Linuxのどれでも使えます。家族の誰かがパソコンやスマホのメーカーを替えても、同じ保管庫を使い続けられます。
ほかに方法がないわけではありません。Appleのパスワードも、Windowsでは専用のソフトで使えます。ほかのパスワード管理アプリもあります。それに、1Passwordという会社には頼ることになります。
それでも、5人の端末がこの先どう変わるかは分かりません。メーカーが替わっても家族の保管庫が残ることは、1Passwordを使い続けている理由の1つです。
※ 対応している端末は、1PasswordとAppleの公式の案内によります(2026年10月時点)。
無駄遣いはしない。そのうえで、家族でふだん使うものは、値段と品質のバランスで選んでいます。
- 向いている:実家の親も含めて、家族ごとに共有の範囲を分けたい
- 向いている:iPhone・Mac・iPadなど、いくつもの端末で同じものを使いたい
- 向いている:家族の中で、WindowsとMacのように、メーカーのちがう端末が混ざっている
- 向いていない:家族が同じスマホの仕組みだけで足りている
- 向いていない:親が新しいアプリを使うのを負担に感じる
同じ「値段と品質のバランス」で選んだ買い物の記事も書いています。
→ 人感センサー電球が反応しない…玄関で9年使うパナソニックに廊下もそろえた
使って見直す:Watchtowerで、使っていないサイトを10件以上退会
1Passwordには「Watchtower」という機能があります。保存しているパスワードのうち、弱いものや、いくつかのサイトで使い回しているものを一覧で見せてくれます。
2026年10月、この一覧を上から見直しました。
使っていなかった賃貸探しのサイトなど、10件以上を退会しました。いまも使うサイトは、数件のパスワードをより複雑なものに変えています。
なんだかんだで、1時間くらいかかりました。時間がかかったのは、1Passwordではなく、退会する側のサイトです。
退会の手続きがわかりにくいサイトがいくつかあり、メンテナンス中で手続きできないサイトもありました。
見直してみて、使わないサイトに登録を増やしすぎないことも大切だと、あらためて思いました。
→ About Watchtower(1Password公式・英語)
今週できること:実家の親と1回話す
アプリを入れるかどうかは、あとで大丈夫です。先に、実家の親と1回話してみてください。
話すことは3つだけで十分です。
- スマホのロック:万が一のとき、家族がどうやって開けるか
- 大事な口座や契約:どこに何があるか、一覧があるか
- 誰が手伝うか:きょうだいのうち、誰に頼めるか
わが家では、3つ目の答えが「近くに住む妹」でした。父が分からないときは、妹が手を貸しています。
まとめ:アプリより先に「誰と何を共有するか」を決める
- 1Passwordのファミリープランは基本料金で5人まで。わが家は実家の父まで入れて使っている
- 管理者でも、家族の個人の保管庫は開けない。万が一に要るものは共有の保管庫へ
- 共有の保管庫は「父と私」「夫婦」「家族みんな」と、相手ごとに分けている
まずは今週、実家の親に電話を1本。3つのうち1つ目の「スマホのロック」から聞いてみてください。
家計全体のことは、こちらにまとめています。